暴落は生涯に何度もない「千載一遇」の購入機会です
2025年3月8日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
先月、面談内でこんなお客様の吐露がありました。
目先の利益確定に励んでしまい、
また、同じ性格のファンドを何本も買ってしまい・・
ちょっと収拾がつきません。”
ご心情、お察しします。
『石の上にも三年。』と云いますが、
投資ビギナーの人にとって、
心の中のモヤモヤ、
(ヘンに)動いてしまいたい!という葛藤から逃れるには、それ相応の「時間」が必要なのかもしれません。
特に
この1、2年で
あまりにも投資人口が増え、
あまりにも
ファンドへの資金流入が加速したため、
投資信託の界隈は一種のバブル状態になっていると感じることがあります。
誤解を恐れずに言いますと、
まだ投資の準備が出来ていない人が多数「投資」をすでに始めており、
以下のことは
起きないに越したことはないのですが、
5年前の「コロナショック」と同等の市場の暴落が起きた場合に、
少なくとも、
5年前(2020年)の3月『コロナショック時』には宿っていました。
残念ながら、今はリンクが切れてしまっているのですが、2020年のモーニングスター(現ウエルスアドバイザー)の記事があります。
『つみたてNISAファンド、3月資金流入額は過去最高、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」などけん引』
画像元)モーニングスター(2020年4月4日)
当時はまだ現NISA口座はなく、
年間の投資限度額が「40万円」の『つみたてNISA口座』がありました。
その『つみたてNISA』の、2018年1月以降の「月次資金フロー」を集計すると、
つみたてNISA対象ファンド全体への純資金流入額は1461億円で、
制度開始月の18年1月の1345億円を上回って最大となったのです。
これはいったい何を示しているのでしょうか?
コロナ禍が世界を席巻し、株式市場が暴落した2020年の3月、世の中全体が薄暗く単色の淀んだ空気となる中、
市場の暴落をピンチではなく、チャンスと捉える個人投資家が「多数いた」という証左です。
スゴいことだと思いませんか?
たった5年前の話です。
仮に、です。
万一、米国のダウ平均
「43000ドル」が「30000ドル」(マイナス30%の下落)になったとしても、
それは世界の終わりではありません。
生涯に何度もない “千載一遇の購入機会” なのです。
最善の策は・・?)
今の『つみたて』を変わらず、続けるということ。
株式市場の不規則なアップダウンの中で、「あなたがどう振舞えるのか?」が、投資家としての資質を決定します。
カテゴリ:投資家の感情リスク