100年ライフプラン, リタイアメント・資産の取り崩し

老いるショック!

2025年3月3日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

 

去年(2024年)は
ほとんど「秋」を感じることがありませんでした。

 

『春・夏・夏・あっ・冬』みたいに季節が駆け抜けて、あっという間に1年の終わり。

 

あなたは覚えていますか?

 

<特に、11月です>

 

11月の第1週、2週まで気温が高めで、

でもそこから
真っ逆さまに落ちるみたいに気温が下がって、「急に冬の気配が・・」という、

季節をひとつ飛び越えるような変化がおこったのです。

 

 

“秋はどこへ行った?”

 

 

 

 

 

実は、人間の「老い」の過程もよく似ています。

 

みうらじゅんさんの名言に
「老いるショック!」がありますが、

 

オイルショック、
いいえ・・

「老いる・ショック」は急にやってきます。

 

体はもう、あちこち痛いし、不具合だらけなのですが、

わたしが最近焦ったのが、

 

リビングに「何かを」取りに来たのに、
別のことをふと考えたら、
「何を」取りに来たのか忘れてしまった・・という事実。

 

老いるショック! です。

 


あなたの『一生』を1月~12月で捉えてみましょう。

 

 

 

 

それも93歳まで生きた!とかではなく、

健康寿命的な物差し
例えば「80歳」= 80年 と捉えると、

 

11月の第1週は「68歳」のイメージです。

 

「んー、まだまだ元気かな。」

ハイ、まだ働いておられる人もいると思います。

 

 

ところが、
11月の第2週、第3週あたりで

まるで急降下するみたいに、
頭(脳)の動きや、気持ち的なやる気が、萎え始めるということが起こり得ます。

 

 

「70歳の坂」です。

 

 

 

 

 

わたしの場合、
「70歳の坂」に辿り着くまであと13年しかありません。

 

ヘンな日本語ですが、

残された時間の少なさを
日々噛み締められるようになったため、

もしかすると(人生で)
今がいちばん真面目かもしれません(笑)

 

・・話は別方向に展開します。・・

 

20代の頃、
沢木耕太郎の
チェーン・スモーキング」というエッセイ集を読みました。

特筆なのが
『懐かしむには早すぎる』というエッセイ。

 

 

 

 

 

著者はハワイのホテルに滞在しており、
廊下を歩いていると、

ちょうど夕暮れ時、

出窓から
「海」と「沈む夕陽」を眺める老女ふたりを見かけます。

 

 

彼女たちは
ほとんど喋ることもなく
海を見つめているのだ。
私はその姿に鬼気迫るものを感じた。

 

老女たちは間違いなく
沈む夕陽を貪っていた。

 

 

 

 

 

この文章をむかし(20代)読んだとき、
わたしは特に何も感じませんでした。

 

でも、今は、大いに感じます。

 

ここまで歩んで来て、
人生の終わりが見えてきて、

 

今見ている「夕陽」に、
老女たちは
自分の「人生」を重ね合わせているのです。

 

 

太陽はゆっくり西の空に沈んでいきます。
最初はゆっくり、ゆっくり。

 

が、地平線(あるいは水平線)が近づいてくると、沈むスピードがどんどん早くなってきます。

 

まるで私たちの人生のように。

 

 

 

 

 

「死」というものが宿命であるがゆえに、
私たちは「いい思いがしたい」という欲が募ります。
欲があるからこそ、ひとの進歩も興るわけです。


また「死」が定めであるがゆえに、
花がくたびれ、
その花びらのひとつが散りゆく様に、一片の美しさを感じ取ったりもします。

 

あなたは・・

 

行きたいトコロ。
やりたいコト。

ぜひ手に入れたいモノ。
やらないといけないコト。

 

ありますか?

 

 

それらを日常の雑事にかまけて
置き忘れていませんか?

 

 

最終的に「お金」は、

行きたいトコロ。
やりたいコト。
ぜひ手に入れたいモノ。
やらないといけないコト。

を実現するためにあります。

 

 

 

 

資産運用の開始も、
あなたが一人で決めて、始めました。

資産運用の取り崩しも
あなたが一人で決めて、実行していくことであります。

 

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