インデックス投資全般, 指数のお話

固定の市場全体ではなく、変化の市場全体を買うのがインデックス投資の本質です

2025年3月1日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

 

まずはXへの投稿から。

 

 

 

 

『国別組み入れ比率』がこんなに変容するなんて驚きです。

 

数字の出所は、
日興リサーチセンター
インデックス(指数)の隠れたリスク』~拡大するインデックス(パッシブ)運用~

そして、MSCI World index(factsheet)です。


 

ところで
MSCI World 指数(MSCIワールド・インデックス)は、

シンプルに、
「MSCIコクサイ指数」に「日本株式」を足したものです。

 

いわば、
先進国株式指数(日本含む)
それが MSCI World Index。

 

 

 

 

 

冒頭に1989年10月とありましたが、
今から36年近く前です。

当時、MSCI World指数は
日本を含む先進国『23カ国』の株式で構成されていました。

 

日本株式の『比率』が40%を超えて、
組入れ第1位だったということは、

 

当時、日本の株式市場が(その時価総額において)世界でいちばん大きかったということに他なりません。

 

 

 

画像元)日興リサーチセンター
インデックス(指数)の隠れたリスク』~拡大するインデックス(パッシブ)運用~

 

信じられない~
という声が聴こえてきそうですが、「事実」なのです。

 

 

1989年から36年近いの歳月の中で、市場平均の中身はドラスティックに変容してきました。

 

たとえば『オルカン』を保有するあなたは、
MSCI全世界株式指数(MSCI ACWI指数)との連動を目指すわけですが、

 

このMSCI ACWI指数も当然、
中身はドラスティックに変容してきましたし、
これからもドラスティックに変わっていくことでしょう。

 

 

 

 

30年、40年の年月の中で、
冷凍食品市場のシェアも変わります。
住宅メーカーの市場シェアも変貌するでしょう。

 

世界株式市場の『勢力図』だって変わるわけです。

 

ココに、ひとつの銘柄(個別株式)を選び切る難しさがあります。

また同時に、一ヵ国の株式市場連動のインデックスファンドの限界もあります。

 

 

 

 

 

これまでの36年と、
これからの36年、
どちらのほうが『変化』が大きいと思いますか?

 

と訊かれたら、

 

おそらく、
これからの36年のほうが(今までの36年より)変化が大きくなるのでは・・と答えられるのではないでしょうか。

 

 

 

 

インデックスファンドを用いた長期投資の『本質』は、

国別の組み入れ比率が『固定』された市場平均を買うのではなく、国別の組み入れ比率が『変容』する市場平均を持ち続けることにあります。

 

『国』だけではなく、
指数に組み入れられる『銘柄』も変遷します。

 

世界の国々、世界の銘柄を組み入れるインデックスファンドって、長い目で見た場合、


変化、変化、変化の、投資スタイルなのです。

ある意味、大胆で貪欲な投資手法であると云えます。

 

カテゴリ:インデックス投資全般, 指数のお話

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