NISA活用法

NISAを複雑にしたいのは誰だ?

2025年2月13日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

本日のタイトル回収です。

 

NISAを複雑にしたいのは誰だ?

 

それはメディアと金融機関でしょう。

 

 

 

 

 

メディアとは
大手の出版系、新聞系だけでなく、
YouTube、インスタ、XなどのSNSのインフルエンサー自身も含まれます。

 

メディアも金融機関も、

 

「あっ、NISAはですね、
つみたて投資枠も成長投資枠も、オルカンを地道に積み立てて、長期でホールドです」

 

と言ってしまうと、


48文字でコンテンツが終了してしまうため
(これだと)ビジネスになりません。

 

ですので、

あなたの興味・関心が沸き立つような余白(ストーリー部分)をいろいろと用意して装飾してくるわけです。

 

 

あなたは上記を一種の『余興』と捉え、

「オトナの世界もいろいろとたいへんなのね」と、余裕綽々に構える必要があります。

 

 

 

 

具体例を挙げてみましょう。

 

 

 

 

 

楽天証券のサイト↑では、

 

「個別株」も
「投資信託」も両方トライ(=二刀流)しないなんてもったいない!

 

NISAでどーんと「いろいろな商品」に投資しましょう!的な啓蒙に熱心です。

 

このページを見ていると、
ついつい、
成長投資枠は『個別株』を買ってみようかな?という誘惑に駆られます。

 

 

(金融機関側は)正直、
インデックスファンドをホールドされるだけでは全然儲からないわけです。

オトナもたいへんなのです。

 

 

できれば、
売り買いもして欲しいなぁ・・

去年購入してくれたファンドだけでなく、
「新たな投資対象」にも定期的に興味を持って欲しいなぁ・・

Bも買ってみて、
DもEも少しばかり購入して欲しいなぁ・・

(で、ついでに売り買いもして欲しいなぁ・・)

 

というのが、
金融機関側
特に「証券」「銀行」側の、偽らざる気持ち(ビジネスマインド)であります。

 

そういう状況を
あなたは、

『オトナもいろいろたいへんなのね・・』

という、
冷めた心持ちであしらうことが出来ればよいのですが、

 

 

 

 

投資家には、リスクを負って超過のリターンを求めるという『職人魂』が宿っています。

 

 

ちょっと気が緩んでしまうと、

NISA口座という「空間」は
たちまちUSJ並みのエンターテインメント空間に変貌するわけです。

 

むしろ、NISA空間を退屈なままキープするほうが、難しいのかもしれません。

 

 

どんな『エンターテインメント空間』になり得るかというと、

 

・・ここからは決してお勧めしないNISA活用法ですよ!・・・

 

ワタシ、NISAのつみたて投資枠は、
シンプルに全世界株式インデックスファンドで積み立てる。

 

でも、
『成長投資枠』は面白みも欲しいので、

 

いろいろ考えて、
『成長投資枠』全体を、

そうね、

100万円程度 「米国グロース株」
70万円「高配当株」
70万円「高配当株ETF」

と棲み分けるってことにしたわ。

 

 

米国のグロース株(成長株)って
夢があって、5倍、10倍になる可能性もあるのよね。

でもリスクも高めなので、
(成長投資枠)年240万円の枠の中で、
100万円までと自分で「制約」を設ける。

 

 

 

 

残りの年140万円相当を、

70万円「高配当株」
70万円「高配当株ETF」とする。

 

今年と来年(2026年)買っていく銘柄は・・・、

 

「米国グロース株」

25年)予算100万円
CIGI LZ MCS

26年)予算100万円
CLDT NGS BRT

 

 

 

 

「高配当株」←ココはあえて日本株に絞る。

25年)予算70万円
INPEX 三菱商事 川崎汽船

26年)予算70万円
オリックス 日本マクドナルド 三菱HCキャピタル

 

 

「高配当株ETF」(日本株と米国株)は?

25年)予算70万円
VYM
日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)

26年)予算70万円
SPYD
グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF(2564)

 

 

 

 

どうかしら?

 

 

 

 

高配当株と、
高配当株ETFは
円とドルで定期的に「配当金」が入ってくるのでテンションもあがるはず。

 

 

カンです)ハイ、たしかに面白くはなりますね!

 

 

その代わり、
投資の大きな『見取り図』は、
もうぐちゃぐちゃになってしまい、

資産配分やリスク選好度みたいな「客観指標」はうやむやになってしまいそう。

 

上記あくまで【フィクション】ですが、
購入した銘柄をすべて挙げてみると・・、

 

全世界株式インデックスファンド
CIGI
LZ
MCS

CLDT
NGS
BRT

INPEX
三菱商事
川崎汽船

オリックス
日本マクドナルド
三菱HCキャピタル

VYM
日経平均高配当株50指数連動型上場投信
SPYD
グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF

 

となります。

 

NISA口座はそれそのものが「面白く出来る空間」ですが、

 

それを大して面白くない空間に保って付き合っていくためには、あなたの意思表示が持続的に必要になります。

 

 

これは結構タイヘンなことです。

 

 

 

Simple is best!

 

 

カテゴリ:NISA活用法

おすすめの記事