100年ライフプラン

55歳、役職定年を迎えたあなたにエール!

2025年2月2日

 

投資信託クリニックの カン・チュンド です。

ご同輩の皆さん、こんにちは。

 

突然ですが最近、
「お仕事」以外で人と繋がったり、
好奇心を駆り立てられるようなコトに出会いましたか?

 

もっとストレートに訊けば、

あなたの日常生活を、
仕事「半分」
それ以外「半分」くらいの感じで送れていますか?

 

もしYESであれば、この記事を読む必要はありません。

 

 

 

 

 

何を隠そうわたし自身、

これまで
仕事「9」
それ以外「1」で生活し続けてきました(笑)

 

正直なところ、

多くの人は『仕事』を通じて他者と出会い、
『仕事』を通じてさまざまな生き方、考え方に触れてきているのでは?

 

わたしなど、
まさに
『仕事』を通じて社会と繋がっていると実感します。

 

それが危険なのです。

 

 

 

 

たしかに仕事は大事でしょう。

どこかの会社で働いて
会社員として規範に従うのは、

まずは
生きていくため = 収入を得るため。であります。

 

では、次のステージはどうでしょう。

 

あなたは『仕事』を通じて、
自分が成長していると実感しますか?

(直に)世の中の役に立っていると感じますか?

 

 

Yesと思える時期もあったけど、
ここ最近はそうじゃないかも・・。

 

なるほど。

 

 

 

 

 

実際、『仕事』とは
ただ、タスクをこなす・こなさないで収まり切るものではありません。

 

あなたが働いている『場所』は、

―それが会社であれ役所であれ各種団体であれ、―

不特定多数の人間によって運営されています。

 

 

すると、
大なり小なり「政治の力」が働くことになります。
奇怪千万な「人間関係」が渦巻いていたりもします。

 

 

50代も半ばになり、

あなたの実力や、
あなたの貢献度合いに比べて、
あなたが正当に評価されていない・・

「あーあ」とため息をつく姿は、
それこそ日本の何十万箇所で散見されるはずです。

 

 

 

 

組織(会社)の中では、

『仕事』を高度にこなす人より、
渦巻く『人間関係』の中を
うまく立ち回れる人のほうが高い地位に上ったりします。

 

ホントです。

 

 

なんと言いますか・・
会社(仕事)と自分って、基本的に『片想い』なのですね。

 

 

それでも、

これまでは
定期昇給があったり
肩書きがあったり、

自分のポジションが
対外的にも重要に見られているという『自負』がありました。

 

 

 

 

 

でも、
それらが途絶え始めるのが
55歳あたりではないでしょうか。

 

・・ここからようやく『本題』です。・・

 

もはや
キャリアにおいて
「上へ・・」というベクトルはなくなってしまったのです。

 

過去形にしてすみません。

 

 

わたしは仕事柄、
50代のお客様の声をしばしば伺います。

 

役職定年で・・
出向で・・
異動があって・・

 

という具合に、
キャリアの『下り』に遭遇する人が実に多いのです。

 

・肩書きが変わり・・
・勝手が違う部署に移って・・
・収入も減った・・

 

これを『キャリアダウン』と云うのでしょうか。

 

 

 

 

 

キャリアだけではありません。

ちょうど年齢的に
「こころ」と「からだ」の『下り』も進行します。

 


「キャリアの下り」がやって来て、

心身の「下り」と相まって、
物事すべてに対するモチベーションが失われる・・。

 

そういうのって、やっぱり「きつい」です。

 

 

働くことは(もちろん)大事ですが、
でも、職業人生だけが、あなたの人生ではない。

 

 

考えてみてください。

誰しもいつかは『働くこと自体』から卒業するわけです。

肩書きなんて、
その会社の中だけで通用する人事査定(その会社のカルチャー)に過ぎません。

 

肩書きがなくなり、
部署が変わり、仕事内容が変わり、収入が減ることは、

仕事からの卒業(リタイアメント)に向けた、準備運動であると割り切る必要があります。

 

 

 

 

少し前のデータになりますが、
『定年後研究所』による調査がありました。

 

そのひとつに

「役職定年」になって
どんな心持ちですか?という問いがあり、

 

 

 

画像元:定年後研究所
「役職定年」がもたらした気持ち

 

第一位は、
やる気の低下。で「そうだなぁ」と頷くのですが、わたしが注目したのはむしろ二位、三位のほうです。

 

・安堵
・自由を感じる

 

よいではないですか!

 

 

職業人生だけが、あなたの人生ではありません。

 

固定的な人間関係に(もはや)
縛られる必要もありません。

どのみち、
職場を通じた人間関係は
あなたがリタイアすれば、霧のように消えていくわけです。

 

あなたが今抱いている「価値観」や「モノの見方」も、職業人としてのあなたが形成してきた部分がたぶんにあるのではないでしょうか。

 

そんなものに
縛られる必要も(また)ないわけです。

 

 

 

 

 

人の値打ちは、
収入や肩書きや
勤めている会社名で決まるわけではありません。

 

いずれは退職(リタイア)するわけですから、

あなたらしい暮らしを再構築して、
そのような暮らしの中で『生き切る』ことこそ重要です。

 

仮にあなたが今まで

仕事「8」
それ以外「2」の暮らしであったなら、

 

徐々に、

仕事「7」
それ以外「3」

仕事「6」
それ以外「4」の暮らしの実態にシフトしていきましょう。

 

わたしもあなたも、
いつか『仕事』から卒業する日が来ます。

 

繰り返しですが、
キャリアダウンを否定的に取り過ぎないこと。

 

やがて60歳になり、

68歳になり、
74歳にもなれば、

人生の「下り坂」を本格実践するようになります。

 

職業人生の下りは、その(ちょっとした)練習だと思ってください。

 

 

 

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