わたしがはじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)で評価するところ
2025年1月22日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
まずは結論から。
『全世界株式型のインデックスファンド』は多数運用されていますが、
はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー) で評価できるのは、
日本株、先進国株、新興国株の各マザーファンドの『純資産総額』を、月次レポートベースで毎月開示してくれている所です。
こういう開示のしかたは「はじカン」くらいではないでしょうか。
※はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)の運用会社は野村アセットマネジメントです。
画像元:月次レポート(24年12月30日時点)
ちょっと整理しておきます。
全世界株式インデックスファンドの多くは
「MSCI 全世界株式(ACWI)指数」と同等の値動きになるよう、設計されています。
ハイ、
実は当該「株価指数」は
『3つのエリア』を合体させて算出管理がなされています。
それは
日本株式と、先進国株式と、新興国株式です。
より正確に言いますと
MSCIジャパン指数 + MSCIコクサイ指数 + MSCIエマージングマーケット指数 となっているのです。
念のために申し添えますと
「インデックスファンド」は
運用会社の人たちが
自分たちの主義主張で、
株式をピックアップする(あるいは調整する)ことはありません。
もともと『株価指数』という、
市場平均を再現させる「箱(はこ)」を模倣することが、インデックス運用ですから。
ハイ、
箱の内部は
予め定められた
(かつ、定期的に入れ替えも行われる)数多の『株式』と各々の『保有比率』から構成されます。
すなわち、
細かい『ひな形』が最初から存在するわけです。
その『ひな形』をコピーすることを目指して運用されます。
実際、
オルカンをはじめ、
ほとんどの全世界株式インデックスファンドは、
日本株式と
先進国株式と
新興国株式の『マザーファンド』(インデックスファンド)に投資を行うことで、
「全世界株式インデックスファンド」を組成する形を取ります。
(これを『マザーファンド方式』あるいは『ファミリーファンド方式』と呼びます。)
ちなみに
オルカンの場合、こんなイメージです。
画像元:交付目論見書
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
要するに
『全世界株式インデックスファンド』と銘打っても、
あなたのお金は実際には、
日本株式
先進国株式
新興国株式の各々『マザーファンド』に投資されるわけですから、
日本株式
先進国株式
新興国株式それぞれの
『マザーファンド』の規模(純資産額の大きさ)も重要だったりするわけです。
わたしが知る限り、
「月次レポート」ベースでは、
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)も
楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンドも
Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)も
たわらノーロード 全世界株式も
全世界株式インデックス・ファンドも
SBI・全世界株式インデックス・ファンドも
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドも
楽天・全世界株式インデックス・ファンドも、
日本株式
先進国株式
新興国株式の、
『マザーファンド』の純資産額の大きさは記載していません。
野村アセットマネジメントの
はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー) はまた、総経費率も「0.07%」(2024年6月3日時点)とかなり低廉に抑えられています。
最後に蛇足ですが、
あの野村アセットマネジメントさえ、
MSCIジャパン指数の『マザーファンド』は新しく立ち上げているのが興味深いところではあります。
カテゴリ:インデックス投資全般, 投資信託あれこれ