つみたて金額が不規則に変動しても大丈夫ですか?
2025年1月10日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
つみたて投資の原則は『定時・定額』です。
規則的に、同じ金額の掛け金をコツコツ積んでいく。
でも、日常生活って細かな変化の連続で、
お金の面でいっても、
自由になるお金がときに増えたり
ときに減ったりすることがあります。
いわゆる市民投資家にとって、
投資実行の仕方として 王道 であるとわたしは思っています。
では、
決まったベースの「つみたて金額」に加え、
『余剰』が生じた場合、
それらはどのように追加投入すれば良いのでしょうか?
たとえば、
ベースとなる「つみたて金額」が月5万円とします。
あなたに先月、
80万円ほどの余剰金が発生しました。
この80万円を機械的にばらして、
8万円×10ヵ月にすれば、
向こう10ヵ月のみは
「つみたて金額」を計13万円に設定変更して、
11ヵ月目からは
また元の「つみたて金額」5万円に戻せば、
つみたて投資の『一貫性』そのものは維持できます。
あるいは、
もっと少額で、
もっと細かい変化のケースがあるかもしれません。
わたし自身は自分のネット証券口座から
直接「つみたて金額」を引き落としていますが、
その場合だと、
仮に、
・2月のつみたて金額 8万円(ベース5万円+余剰金3万円)
・3月のつみたて金額 5万円(ベース5万円+余剰金0万円)
・4月のつみたて金額 12万円(ベース5万円+余剰金7万円)
というふうに、
都度、つみたて設定変更を行えば、毎月「つみたて金額」を変えることが出来ます。
逆のケースも考えられます。
・自分の手取り収入が減ってしまった
・パートナーが転職して手取りの収入が減った
・子どもの学資負担が増した
・親の介護が始まり残るお金がしばらく減りそう
このような場合は、
しばらく「つみたて金額」を減らす
あるいは「つみたて金額」が不安定になる・・ということもあり得ます。
たとえば
一例ではありますが、
・2月のつみたて金額 2万円(ベース5万円から3万円減額)
・3月のつみたて金額 1万円(ベース5万円から4万円減額)
・4月のつみたて金額 4万円(ベース5万円から1万円減額)
・9月のつみたて金額 2万円(ベース5万円から3万円減額)
・10月のつみたて金額 3万円(ベース5万円から万2円減額)
・11月のつみたて金額 1.5万円(ベース5万円から万3.5円減額)
みたいな形にせざるを得ないこともあるでしょう。
それでも、ぜんぜんOKなのです。
もっとも重要なことは、
たとえ5000円、いや1000円でもよいので、
積立という投資の『実行リズム』を崩さないようにすることです。
『定額』にこだわり過ぎる必要はありません。
どうしてこんなことを言うかといえば、
(何を隠そう)わたし自身が自営業者のため、これまで何十回と「つみたて金額」を変えてきた遍歴を持つためです。
ヘンな言い方ですが、
『積立投資』という、投資の実行インフラが(もしも)この日本で確立されていなければ、わたしのような投資家は、早晩投資から撤退していたかもしれません。
つみたて投資というインフラには
今でも感謝しているのです。
カテゴリ:つみたて投資