今日はインデックスファンドが生まれた日です
2024年12月31日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
1975年の12月31日、
世界初の個人向け『インデックスファンド』が設定されました。
以下、ウィキペディアより。
(Index fund)
Bogle started the First Index Investment Trust
on December 31, 1975.
At the time, it was heavily derided by competitors as being “un-American” and the fund itself was seen as “Bogle’s folly”.
In the first five years of Bogle’s company, it made 17 million dollars.
ボーグルは1975年12月31日、
ファースト・インデックス投資信託を1975年12月31日に開始した。
当時、競合他社からは「非アメリカ的」と酷評され、
ファンド自体も「ボーグルの愚行」と見られていた。
ボーグルの会社(バンガード)は最初の5年間で、1700万ドルを稼いだのみだった。
上記説明のように、
インデックスファンドが生まれた当初、
世間からの『評判』は散々だったようです。
もちろん「ファースト・インデックス投資信託」にも資金がなかなか集まりませんでした。
まさに苦難の船出だったのですが、
インデックスファンドが世に登場して変わった事がひとつあります。
そもそもアクティブファンドという呼称は、
世にインデックスファンドが登場して以降、少しずつ広まった言い方にすぎません。
インデックスファンドが生まれる前は、
すべての投資信託は『アクティブ』だったわけで、
したがって、
自らを指さしてわざわざ「アクティブ」と名乗る必要がなかったわけです。
インデックスファンドが世に生まれて、
私たち投資家ははじめて、
市場(マーケット)との接し方が2種類あることに気付きます。
2.市場を主人公とし、投資家は銘柄を選ばない。
二つ目の投資手法の発見こそ、
インデックスファンドがもたらした思考の新手だったのです。
比べる他者や
接する他者がいないと、あなた(人間)という『特性』は滲み出てこないのと同様、
インデックスファンドという『対岸』が生じてはじめて、アクティブファンドという投資スタイルは、真の意味でその全貌を明らかにしたといえます。
「そういうやり方もあるんだ」という立ち位置に移動したわけです。
投資スタイルが「単線」から『複線化』したことで、投資家自身の価値観の多様化、選択肢の多様化が起こったといえるでしょう。
でも、
(これって)たった49年前の出来事なのですね。
最初のインデックスファンド(個人向け)を設定した
バンガードの創設者、ジョン・C・ボーグルに対して
業界は
“Bogle’s Folly”(ボーグルの愚行)と揶揄しました。
当時のフィデリティインベストメント社長の
エドワード・ジョンソン氏のコメントが印象的です。
自分たちはインデックスファンドには絶対に手を出さない。
大多数のアメリカ人が平均的なリターンで満足するとは思えない。
最高を目指してこその世界なのだから。
あれから49年が経って、
アメリカ人も意外に市場平均でOKなんだということは証明された感があります。
世の中って面白いですね。
その後、バンガード社はファンド名を
「バンガード500インデックス・ファンド」に変更しました。
幾多の困難を乗り越え、
2024年12月現在
「バンガード500インデックス・ファンド Admiral Shares(VFIAX)」は、純資産額が1.3兆ドルを超える巨大ファンドとなっています。
市場を主人公とし、銘柄を選ばないインデックス投資は49年前も現在も、しごく退屈な投資手法であります。
(その代わり)人生は面白く!
さよなら 2024年。
本年も当ブログをお読みいただき、本当にありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えくださいませ。
カテゴリ:インデックス投資全般