リタイアメント・資産の取り崩し

リタイア後の資産管理とは、ストックをフロー化すること

2024年12月25日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

 

誰もがいずれリタイア後の資産管理に迫られます。

 

たとえば「個人年金保険」や「企業年金」は
商品の設計側があなたのために、

 

年間○○万円の『年金』を
10年とか15年にわたって支給しますよ。と言ってくれています。


(いわゆる確定給付型の年金商品です)

 

これらは
最初からインカム(定期的収入)を向こうが用意してくれているわけです。

 

 

 

 

 

では、「NISA口座」とか「特定口座」で長年積み立ててきたインデックスファンドはどうすればいい?

 

相談者さまからしばしば頂戴する質問です。

 

「もうすぐリタイアを迎えますが、
NISA、イデコ、企業型DC、
特定口座での投資信託、どれから『解約』すればよいですか?」

 

 

まあ、NISAは大きな非課税枠があるため、
なるだけ「遅く」解約するのがいいと思いますが、

 

イデコと企業型DCと
特定口座での投資信託で、

どこから売るべき?って
厳密に『順番』を考えないといけないものでしょうか・・?

 

それに、
それぞれの「制度」の中で、

(投資信託を)

・いつまで持ち続ける?
・いつ全部解約する?

という『二者択一』的な選択を自ら強いる必要ってあるのでしょうか?

 

 

 

 

 

運用資産額は
まとまった金額ベース(ストック)となっています。

 

でも、別に、
一括して大きく解約することも
何から順番に解約しようかと深く悩む必要も「ない」のでは?

 

 

(NISA口座はなるだけ「遅く」解約するとして、)

他の窓口は、

 

・・みんな
・・少しずつ
・・解約し続ければよい。とわたしは考えます。

 

 

 

要は退職の日(Xデー)を迎えたら、

そこから
積み上げた資産(ストック)を、
フロー(継続的な収入)に転換し始めるわけです。

 

 

別にリタイアを迎えたからといって
いきなり『大金』が必要になったりはしません。

 

「まとまった資産額」を意識して、
いきなり「まとまった金額」を解約する必要は微塵もないのです。

 

 

 

 

 

そういう意味では、
イデコや企業型DCにおいて『年金形式』を選ぶことは、暮らしの実態に、お金のもらい方を合わせるという意味で理に適っているでしょう。

 

 

(ところで)不動産投資を勧める人がよく言いますね。

 

老後は1億円、2億円のストックがあることよりも「毎月20万円のインカムを生む資産」を持てるかどうかだ、と。

 

たしかにリタイアしたら、
「フローでお金が入ってくる仕組み」を作るのは必須でしょう。

 

でも、誰もがストックをフロー化していくわけですから、

 

最初からインカムが付いた、実物不動産や個人年金保険や高配当株を持ってもいいのですが、

シンプルにインデックスファンドだけを持っていても(別に)構わないわけです。

 

 

 

 

あなたが楽天証券やSBI証券で
インデックスファンド運用を行っていれば、
『投資信託・定期売却サービス』を利用することで、難なくストックをフロー化できます。

 

 

「イデコ、企業型DCはどうすべきか?」

 

これも『年金形式』を選択することで
ストックをフロー化できます。

 

 

 

 

 

65歳)
公的年金
――――――――――――――――――――――――・・・→

個人年金保険
―――――――――→
企業年金
―――――――――――――――→

イデコ
―――――――――――――――→
企業型DC
――――――――――――→

特定口座(投資信託)
――――――――――――――――――→

NISA口座(投資信託)
          ――――――――――――――――→

 

上記あくまでイメージとしての「フロー図」ですが、もうお分かりですよね。

 

 

 

 

老後の生活で
より潤沢で
より長続きする『フロー』を得るために、

 

今、現役のあなたは「フロー」を求めず、
できるだけ大きな資産(ストック)を積むことに専念すればよいわけです。

 

繰り返しですが、
リタイアすれば、
誰もがストックをフロー化していくわけですから。

 

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