「不動産投資」と「投資信託による投資」、もっともシンプルな違いはココだ
2024年12月20日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
本日は、
投資の技術的な解説についてはスルーします。
すなわち、
「不動産投資」と「投資信託による投資」を
収益のタイプの違いから論じたり、
また資産形状が異なっており、
それぞれの投資の「メリット」「デメリット」はこうです。
などと、詳しく説明したりもしません。
もっと単純に、書きます。
「みかん」を用いて。
？？
仮に愛媛みかんが下図のように、
大きな「箱」でしか買えないとしたらどうですか？
※箱の中には
「100個のみかん」が入っていると想像してください。
本当のみかんは
長年持っていると腐ってしまいますが、
この記事でいう「みかん」は、リスク資産の象徴とお考えください。
（従って腐ることはありません。）
さて、
大きな「箱」でしか買えない。と言われても
別に躊躇する必要はありません。
「安く」買って、最終的に「高く」売ることです。
そこそこ『大きなお金』を出して、
よいしょっと「箱ごと」みかんを買えばよいのです。
リスク資産を
一括購入することになる
「不動産投資」（実物）のイメージです。
不動産という資産は、
『一括』でしか購入できません。
想定される賃料、
名目利回りなどをチェックして
そこそここの箱を【安く】購入することで、
投資行為の成功確率が、
―つまり、
出口において『一括売却』する際に「利益」が出ている確率が―
高くなるといえるのではないでしょうか。
逆に、です。
不動産をけっこう【高く】買ってしまうと、
「出口戦略」をどうするのか？という問題に
頭を悩ませることになります。
次にまいりましょう。
次は「投資信託」です。
投資信託は（不動産とは違った）『資金の出し入れのしかた』が可能です。
まず、
投資信託を「つみたて投資」で買うとはどんなイメージでしょうか？
例えば、
8年をかけて毎月「1個」「1個」買っていって、
ようやく『みかん100個』となり、
みかん「一箱分」のリスク資産を持つことになります。
ココ、伝わっていますか？
もちろん、
投資信託も、
みかん一箱分「いっぺん」に買うことは出来るのですよ。
本日『強調』したいのは、
『一括投資』も『分割投資』（つみたて投資）も、どちらでも選べますよ。
という点なのです。
なにも入り口の話だけではありません。
『出口』であるリスク資産を売却する際も、
「不動産投資」では、
さて、大きなみかん「一箱」を、いつ売るか？
つまり
『一括売却』しか選択肢はありません。
ところが投資信託では、
『分割売却』が可能です。
大きなみかん『一箱分』まで育ったリスク資産を、
これは『投資信託・定期売却サービス』のイメージですね。
今、不動産投資に興味がある人は
自分に問うてみましょう。
大きなリスク資産「一箱分」を、
『一括』で買って、持ち続けて、『一括』で売る。
果たして自分に合っているだろうか・・と。
私たちの暮らしは
平凡な一日一日の繰り返しです。
そしてそれが積み重なっても、平凡な一年一年の繰り返しです。
投資への「資金投入」「投資からの資金の取崩し」ともに、日常生活の中で、特別意識せず続けていきたいのなら、
投資信託という『器』があなたには合っているでしょう。
分けて分けて買付け、分けて分けて売っていく。が出来るためです。
（最後に）誤解のないよう・・。
わたしは不動産というアセット（資産）を否定しているわけではありません。
不動産という「資産」を
投資信託という『器』に入れれば、
例）ニッセイグローバルREITインデックスファンド
少しずつ買っていくこと（つみたて投資）も、
少しずつ売っていくこと（投資信託・定期売却）も自在にできますよ。
