NISAは1800万円までのレースではなく、1800万円『から』のレースですよ
2024年12月9日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
今日のお話のポイントはズバリ、
資産形成のために「やるべきこと」は、まったく違いますよ。
という点です。
具体的に説明していきましょう。
楽天証券の
『NISAに関するよくあるご質問』のページを見ると、
(あくまで)制度上、できることとして、ですが、
(年360万円の投資枠を最速で埋め)
仮に5年目にNISAで運用していた資産を全て売却した場合、
非課税枠の復活によって翌年6年目の使用可能残高は1,800万円となり、
6年目以降も360万円の投資を継続できるようになります。
つまり売却してしまえば、
累計購入金額1,800万円を超えてNISAを使用し続けることができます。
と、
説明がなされています。
画像元:楽天証券
これ、
やろうと思えば出来るのです。
ただし、ここでは
いかに効果的に資産を増やせるか?という『本題』は脇に置いています。
代わりに、
いかに効果的に、
NISAへの入金を繰り返せるかに『主眼』を置いているわけです。
画像元:楽天証券
この通り↑に、
5年目1800万円まで投資元本を積み上げ、
仮にその時点で2100万円にまで『資産額』が増えていて、それを全部売ることで、6年目からまた「1800万円分」のNISA投資枠が復活する・・
(ハイ、それは事実です。)
また6年目から、毎年最大360万円入金していくというのは(可能は)可能です。
1800万円まで投資入金をし、
全額売却をし、
また年360万円の入金をし、
都度5年繰り返して1800万円入金し、全額売却をし・・、
でも、です。
『資産』が大きく成長していきますでしょうか?
わたしは先週のお昼休みに、
🙋♂️確認ですが、5年なり10年なり掛けてNISAの『1800万円』の枠を埋めるのは、肥料を入れ土を耕し水をあげて資産を育てる【準備】が整うこと。つまり、投資の【本編】は生涯投資枠を埋めたあとにスタートするので、1800万円埋めたら売っていくというのはちょっと(いや、ぜんぜん)違うと思います🤔
— カン・チュンド@インデックス投資アドバイザー🙋♂️ (@4649kang) December 4, 2024
と、つぶやいてみました。
政変でも起きない限り、
NISA制度は10年後も20年も30年後も続いているわけです。
非課税期間が『無期限化』された、
その恩恵を最大限に享受するためには、
長~い「物差し」で捉え直す必要があるのでは?
たまたま制度上、
一人あたりの生涯投資枠「1800万円」を一括投資できず、年に360万円までという『制約』があるため、
私たちは、
5年なり10年なりをかけて『1800万円』を埋めることになりますが、それが投資のプロセスそのものである。
と勘違いしがちになります。
『1800万円』の枠を埋めたあとからが、
資産を大きく育てる
投資の「本編」のスタートなのです。
NISA制度を
最大限「効果的に」使えるどうかの試金石とは?
時間 でしょう。
5年なんて、
マラソンでいうところの最初の「5キロ」に過ぎません。
NISA制度は1800万円までのレースではなく、
1800万円『から』のレースなのです。
カテゴリ:NISA活用法