FIREブームが去ったあと、ようやくFIRE的な生き方が定着するのでは?
2024年12月5日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
経済的に自立し、
早期リタイアすることを FIRE と呼びますが、
メディアでの露出等もあり、
社会的認知はそこそこ進んだのではないでしょうか。
もちろん経済的な自立(FI)よりも
「早期リタイア」(RE)のほうが、まだまだ理解されづらい面はあるでしょう。
運用相談の現場では、
60歳に徐々に近づいている人が、
いつ仕事を卒業するか(早期リタイア)について、悩んでおられるケースが増えています。
わたしはアドバイザーとして
「62歳」で完全リタイアしようと決めることも、立派に早期リタイアだと思っています。
ところで
「早期リタイア!」という言葉には、
滅私忍耐の会社員生活から解放されて、自由を手に入れる響きがあります。
でも、もっとシンプルに(かつ単純に)
FIREを捉えてもよいのではないでしょうか。
こんな感じです。
人生のある地点で
『個』に戻るだけなのです。
途上で長く会社員として生活をしても、
それが死ぬまで続くわけではありません。
いずれは(わたしも)(あなたも)
『個』に戻るわけで・・・。
それが、
68歳か 65歳か 62歳か 57歳か 49歳かの違いがあるだけです。
たとえば、今年FIREした人が100人いるとすれば、
そのうちの幾ばくかの人は
(FIRE以前の仕事とは別の)
なんらかの仕事(work)を、
また5年くらいしたら始められているような気がします。
それは
それで
全然いいのではないでしょうか。
よく“就職”といいますが、
一度「職」に就いたらずっと働く。という考え方は(そもそも)ヘンです。
「早期リタイア」したら、
ずっとリタイアしておかないと。というのも(そもそも)ヘンなのでは?
たとえば、ですが、
23歳 ・・(仕事) 48歳(FIRE!)
・・・・・56歳まで。
56歳・・ライフワーク見つける
・・・・・68歳(リタイア!2度目)・・・・
75歳・・またライフワークあった!・・・・・
という「Life Path」があっても別に良いわけです。
人生は長く、
長めの「寄り道」が何度かあってもOK.
ただ現実的な話をすれば、
たとえ経済的な裏付け(FI)があったとしても、
「わたしはココで仕事辞めます!」と口に出すこと自体、勇気を伴うことです。
それだけ日本の社会が硬直的で、
仕事をしない、
あいまいな人生期間に対して『寛容さ』を欠いている証拠でしょう。
しかし、そんな社会慣行も少しずつ変わってきています。
ほんらい仕事をする時間と、
仕事をしない人生時間を
どのような『リズム』で刻もうと、それは個人の自由であります。
人生の主導権をあなた(個人)に戻すためにも、
生き方(暮らし方)の多様性を担保するためにも、
資産運用という行いは益々重要になっていくのでしょう。
それに、あなたの『投資信託』は
バリバリ仕事をしている「あなた」と、
個に帰ってゆったり過ごしている「あなた」とで、効き目が違ってくるわけではありません。
経済的自立とは、個人の状態を指します。
周りからは見えません。
しかし早期リタイアは、
ライフスタイル上の『決断』です。
周りの人たちにもその表示が見えます。
が、恥ずかしく思ったり、戸惑ったりする必要は微塵もありません。
わたしはあなたのFIREを応援します。
カテゴリ:100年ライフプラン