インデックス投資家は「ほどほどで」「謙虚な」人たち
2024年11月23日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
昔、山崎元さんが
インデックス投資家のことを
何かの記事に書いていて、
(インデックス投資ナイトというイベントにおいて、)
インデックス投資家の皆さんは席に殺到したりせず、
きちんと並んでゆっくり移動されていました。
と活写されていました。
たしかに・・、
インデックス投資家ってそういう人です。
「何事もほどほどに」
「ゆっくり慌てず。」
インデックス投資家は、
これまで『投資家』と呼ばれていた系譜とは、明らかに違うキャラを持った人たちでしょう。
おそらく今世紀に入ってから認知され、
最初はマニアックそのものでしたが、
少しずつ少しずつ
(まるで積み立てのプロセスのように)世の中に浸透していきました。
なにせ、
ギラギラしていません。
我も我もと他人を押しのけません。
体の端々から
「儲けてやる!」みたいな熱も発していません。
確実と不確実の間の「距離感」を冷めた目で測れる人でもあります。
何しろ、
リスクを負い続ける投資において、
「平均ぐらいでいいです」と
最初から意思表明をしちゃっている人たちなのです。
どんな投資のやり方にも、それなりに勝算はあります。
平均以上を獲得することを最初から諦めます。
自分の分(ぶん)を知って、
その程度の見返りでわたしはOKです・・と淡く言っているわけです。
(もしかすると、)
食べ物も腹八分でOK
徹夜とかガツガツ頑張り過ぎない
規則正しい生活、リズムを大切にする
負けたふりが出来て、
謙虚に自分のことを振り返ることが出来、
情報を咀嚼して本質を見抜く力がある・・
自己顕示欲がなく、
失敗したときは素直に認め、改善に取り組める
長い目で見て、
それなりの成績になっていればOK.
買うタイミングも、分かるようになるとは思えないので、毎月定額で積み立てます
なるだけ深い分散を心掛けて、
高いリターンを求めるよりも
リスクを抑えることにより重きを置きます・・
そんな人たち。
しかし、です。
最近少し心配なのは、
『平均投資』『ほどほど投資』という意味合いで
インデックス投資が語られる機会が減っている点です。
なんだか
インデックス投資が最強の投資で、
自ら指さして
「もうこれで正解でしょ」みたいな、
歴史を書き終えた大家のような振る舞いが散見されるのは、いかがなものでしょうか。
自分が知らないことを認め、学び続ける姿勢を持ちましょう。
インデックス投資家は謙虚な人なのです。
カテゴリ:インデックス投資全般