NISAのつみたて枠と成長枠で、月4万円ずつ同じファンドを同じ日に積立てていったら同じ成績になりますか?
2024年11月18日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
先日のYouTubeライブで
紹介し切れなった質問がいくつかありましたので、
本日はその『ひとつ』を取り上げたいと思います。
NISAの積立枠と成長枠で
同じファンドを別々に購入した場合、資産の増え方に違いはあるのでしょうか。
例えば、積立枠4万、成長枠4万の運用と、積立枠だけで8万運用するのとで将来の金額に差はあるのでしょうか?
【答え】差はありません。
NISA口座は便宜上、
『つみたて投資枠』と
『成長投資枠』に分かれており、
両枠は「別勘定」になります。
『別勘定』ではありますが、
「つみたて投資枠」と
「成長投資枠」で
〇 毎月4万円ずつ、
〇 同じ日に買い付けていけば、
保有口数も、
損益もすべて同じになります。
しかし、
つみたて投資枠と
成長投資枠で
同じファンドを毎月4万円ずつ積み立てても、
毎月の買付け日が異なれば、
成績は違ってきます。
また、
年間あたり同じ投資額でも、
つみたて投資枠では「つみたて」
成長投資枠では「一括投資」を行うと、
双方の損益は違った数字になってきます。
質問者さんの言われる通り、
つみたて投資枠と
成長投資枠で
『同じファンド』が買えるんだ。ということを知らない人が意外と多いのですね。
成長投資枠でも買えるのです。
では、です。
―ココから少し頭の体操なのですが、―
1つのファンドを積み立てる前提でいえば、
成長投資枠(NISA) 4万円・月
というパターンと、
というパターンに
何か『違い』は生じるのでしょうか?
カンさん。
(そんなの)どっちも同じじゃん。
と言われそうなのですが・・。
しかし、もしもあなたが、
「成長投資枠」でしか買えないETFや、アクティブファンドや、個別株式やREIT(不動産投資信託)に興味があり、それらを買うかもしれないと思うのなら、
成長投資枠(NISA) 4万円・月 ではなく、
を選んだほうが良いかもしれません。
それは(将来的に、別種の金融商品を買う時のために)成長投資枠の『枠』を空けておく、という意味合いです。
もしも今から8年くらい経って、
「やっぱ、ETFやアクティブファンドや、個別株式は買わなくてもいいや」という心境に落ち着いたら、
をずっと続けていって、『つみたて投資枠』のみで1800万円の投資枠を埋めてもよいわけです。
あるいはこれから先、キャリアアップを図って、収入が増えれば、→ NISAに回せる積立金額が仮に14万円くらいに増えれば、
1本のファンドを、
成長投資枠(NISA) 4万円・月 にように、
粛々と積み立てていってもOKでしょう。
要はあなたのお金回りの状況変化に応じて、NISAの使い方も随時「調整」していくということですね。
カテゴリ:NISA活用法