投資のセンターピンは? どのインデックスファンドを選ぶかより、どれだけインデックスファンドに『入金』できるかです
2024年11月14日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
今日は『クイズ』から始めてみましょう。
以下ふたつの例で、
背中に背負う『リスク量』がより大きくなるのはどちらでしょう?
※全資産(トータル資産)は1000万円とします。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)400万円
B 預金200万円
セゾン・グローバルバランスファンド800万円
『答え』は・・Bです。
リスク資産をより多く保有することが意外と重要なのです。
あなたはすでに
さまざまな情報から、
保有すべき投資信託を、
高度な分散を施した低コストの「インデックスファンド」に絞り込めているはずです。
すると、
投資で成功するための
「センターピン」(ベスト・オブ・重要事項)はすでに、
どれだけインデックスファンドに『入金』できるか。
に移行しているわけです。
どの「インデックスファンド」を選ぶかよりも、
どれだけインデックスファンドに『入金』できるかで、資産全体の成長のしかたが大きく変わります。
上記「利回り」のところで、
いくらなんでも「Slim全世界株式」と、
「セゾン・グローバルバランスファンド」の年利回りの差が、5%も6%も開くことはないでしょう。
向こう25年間で、
「2000万円、インデックスファンドを買い付けました」という人もいれば、「700万円分しか、インデックスファンドを買えなかったよ」という人も出てくるわけです。
シンプルさを保って、
それを継続させることが投資のキモですが、
逆説すれば、
さまざまなノイズ = 些細なこと、些細な違いを気にせず、
投資という行いの Big picture(全体図)に立ち返って、センターピンに集中するべきではないでしょうか。
インデックスファンドにコンスタントに入金を続け、通算の『入金力』をいかに高めるかに尽きます。
大事なことなのでもう一度。
インデックスファンドにコンスタントに投資を続け、通算の『入金力』を高めること。
余談ですが、
「つみたて投資」とは、
普通のビジネスパーソンが投資の『入金力』を最大化させる「仕掛け作り」のことなのです。
もしもあなたが、
ファンドを不必要に売却せず、
持ち続けることができれば、
そして、
コンスタントに投資を続け、
通算の『入金力』を高めることができれば、
が云うところの、
『入金力』と『投資期間』の数字は自然と大きくなっていくはず。
(「利回り」は残念ながら自分ではコントロールできないのです)
物事を抽象化して、ほんとうに大切なフレーム部分だけをおおまかに理解する。これが案外重要なのです。
SNS等の発達で
世の中は便利になっていますが、
残念ながら多くの情報は
私たちを『些細なこと』に執心させるために存在しているのでは?
そんなこんなの細かい事は、スルー(無視)して大丈夫なのです。
〇 どの全世界株式インデックスファンドがベストなのか?で悩まない
〇 楽天証券かSBI証券か、それとも両方持とうかで悩まない
〇 毎日積立か 毎月積立で悩まない
〇 S&P500と全世界株式は? それとも先進国株式も加えたほうがよいのか?で悩まない
これらは些末なことです。
すき家の牛丼でいえば、
牛丼と、白髪ねぎ牛丼と、白髪ねぎ牛丼(玉子付)のどれにしようかで悩んでいるようなもの。
小さな事象に対して、
小さな決断を積み重ねてしまうと、
余計なことをいろいろ『足し算』してしまいます。
たとえば・・、
S&P500、全米株式、全世界株式、レバナスもちょっと買う。
あと楽天SCHD買って、高配当株ETF(VYM,SPYD)も持って、イーサリアムと、REITと高配当株と、宇宙工学のファンドも少し持っておこうか、
というような『一所懸命がんばる病』に罹ってしまいます。
そこ、がんばる所ではありません。
一所懸命頑張るべきは?
インデックスファンドへの『入金力』を高めることです。
カテゴリ:投資の発想法