何が私たちを「長期投資」から遠ざけるのでしょうか?
2024年10月5日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
投資商品は
オルカンも、
S&P500のインデックスファンドも、買うのはカンタンです。
すぐに購入できます。
月100円から積立投資で買えます。
でも、続けるのが難しいのです。
YouTube動画で、
どの「電動ノコギリ」を選ぶべき?
高級炊飯器「おススメ第1位」はこれだ!的に、
投資商品を比較して、
それに夢中になっている現状は憂慮すべきでしょう。
なぜなら、
電動ノコギリや
高級炊飯器と違って、
とにかく、続けるのが難しいのです。
投資という行いの99.9%は
「持ち続ける」という状態のほうを指すので、
―しかも、恐ろしく長い年月で―
―しかも、アップダウンもあるので―
華やかな『商品』を選ぶ。
という行動に比べて、
『持ち続ける』という状態へのやるせなさ、地味・退屈さが、半端ないのです。
経験したことが↑ある人は頷いているはず。
何が私たちを「長期投資」から遠ざけているのか?
それは、
投資という行為に対する根本的な誤解。です。
投資という(だらだらとした)延々な行いは、
もっとも遠いところにあるのです。
したがって、
どこか華やかさを求めて投資を始めてしまった人が(その後)挫折するわけです。
話は突然変わります。
むかしIPPONグランプリで、
「もう中学生」さんが、
納豆 納める豆 豆を納める。
と回答されていて、
そのことばが強く印象に残っています。
上記は
ことばの解析なのですね。
わたしもやってみましょう(笑)
「資」とは資本。お金のことです。
でも「投げる」なんて
ずいぶん乱暴な言い方です。
しかしながら、「投げる」という行為は、『それなりの距離』を想起させます。
少なくとも、
間近で(短期に)結果を求めるものではないのです。
それは『目標』を定めて、
近くではない「ある箇所」を目指して、文字通り「投げる」行為です。
人によっては、
何度も何度も規則的に『投じ続ける』ことで、
―つまりは「つみたて投資」―
「資を投げる」行為と
変化を含んだ「時間」が有機物の分解のように化学反応を起こし、
資産を大きく育てることにつながる。
そんなイメージを抱くことが長期投資には必要かもしれません。
また、投資に限らず「長く続ける」とは、
とにかく長期投資は、
変化に富んだドラマや映画からほど遠い行いです。
もしも(映画として作ってしまったら)、
それは、
ヒマラヤ高原に生息する沈丁花の花の、延々たる観察映画(9時間くらい続く?)みたいな感じになるはずです。
最後に、インデックスファンドは『長期投資』というコンベアに載せてあげて初めて効力を発揮します。
インデックスファンドを短期売買という遊具に乗せてしまうと、労多くして益少なし。です。
(ここは)くれぐれも注意しましょう。
カテゴリ:インデックス投資全般