NISA活用法, リタイアメント・資産の取り崩し

老後の皮算用のためのNISA運用

2024年9月7日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

 

老後にはいくら位の「資産」があれば大丈夫ですか?

 

この類の質問は
ほんとうによくいただきます。

 

たとえば一例ですが、
65歳時点で3000万円の資産があれば、

 

仮に投資を一切しなくても、

月10万円取り崩し、
年に120万円の取り崩しで、

資産が『25年』持ちます。

 

65歳-90歳 のイメージですが、

でも、
90歳時には「ゼロ円」になってしまいます。

 

 

 

 

 

また、
投資をしない前提でいえば、

65歳時点までに
3000万円のお金を積み上げておく必要があります。
(これは結構大きなハードルかもしれません。)

 

 

同じ、

65歳時点で
3000万円の資産を積み上げる『目標』でも、

「リスク」を負う前提で、
(かつ「時間」を味方に付けることが出来れば)

 

(貯蓄のみの場合より)投資を行うことで、

より少ない元本で、
『目標』達成が可能になります。

これが投資の利点です。

 

もちろん『箱』としてNISA口座をフル活用します。

 

 

 

 

 

〇 NISA口座をフル活用
〇 株式市場に資金を置き続ける
〇 無駄な売買はしない
〇 リタイア後に「投資・第2章」が始まると自覚する

 

これらを堅持できれば、

あなたの投資の展望図は、
ずいぶん「シンプル」&「分かりやすく」なるはずです。

 

NISAという『箱』をフル活用。

 

実はそれだけでOKなのです、
これからの個人の資産運用は・・。

 

 

以下に『3つの例』を挙げてみましょう。

 

55歳時(NISA投資枠1800万円・資金投入済

65歳 2800万円(NISA口座内)

 

 

50歳時(NISA投資枠1800万円・資金投入済

65歳 3400万円(NISA口座内)

 

 

45歳時(NISA投資枠1800万円・資金投入済)

65歳 4300万円(NISA口座内)

 

いずれもNISAに1800万円満額投入後、
年率4.5%で資産が育っていったという仮定です。

 

 

 

 

 

上記のいずれかが達成できれば
(それだけで)ガッツポーズなのですが、

見落としてはいけない罠(ワナ)があります。

 

 

NISAという『箱』では
保有ファンドをいつ売っても非課税であり、

さらに
売った分の「元本相当額」は
翌年以降「新たな投資枠」として復活するため、

NISA = ムダに売り買いを(ついつい)やってしまう・・という誘惑が付いてまわります。

 

これを自制して、
めでたく「65歳」を迎えられるか否か・・・。

 

 

たとえば、

50歳時(NISA投資枠1800万円・資金投入済)

65歳 3400万円(NISA口座内)

のように、

 

50歳からとにかく
「15年間」ホールドし投資を続けたとしましょう。

 

この15年(50歳-65歳)がんばったら、
「投資の旅」が終わるかというと、

全然そうではありません。

 

 

 

 

 

老後の生活に入り、
一部「取り崩し」は始まりますが、

それでも
大部分のリスク資産は
NISAという『箱』の中で持ち続けるわけです。

 

 

実は「ここから」のほうが
現役時代よりも長くなる可能性すらあります。

 

何しろ平均余命は延び続けているわけです。

 

 

でも心配はご無用。

 

「別に94歳まで生きたくはないわ。」
というあなたも、

NISAという『箱』で
リスク資産を持ち続ければ、
長寿のリスクにも十分対応が可能です。

 

 

 

 

 

なぜなら、
〇 NISAの非課税特典には期限がなく、
〇 かつ利益の大きさにも制約がないためです。

 

 

長く持てば持つほど、
資産の育ち方が顕著になり、

したがって非課税のメリットも増大すると考えれば、NISAという『箱』は、まさに超長寿社会にマッチしていると実感できるのではないでしょうか。

 

 

最後に、
投資信託の「取り崩し」に不安がある人は、
楽天証券、SBI証券の投資信託定期売却サービスを利用する手があります。

楽天証券の定期売却サービスは
すでにNISA口座に対応済みです。

 

SBI証券も来年中に対応するとしています。

 

 

カテゴリ:NISA活用法, リタイアメント・資産の取り崩し

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