『オルカン』7月度、マイナス要因の約94%は為替差損でした
2024年8月24日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
あなたが実践しているのは投資です。
したがって
それがどんな種類の商品であっても、
「上がる」こともあれば、
「下がる」こともあります。
『オルカン』も同じです。
7月度は久々にオルカンが「下がった月」でした。
以下『騰落率』の
過去1ヵ月の欄をご覧ください。
画像元:三菱UFJアセットマネジメント
(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)7月度月次レポート)
プラスの成績が続くと、
「マイナスになることもある」と驚き、
逆にマイナスの成績が続くと、
「プラスになることもあるんだ」と驚くのが投資家の常です。
あなたが骨太の投資家になるためには、
ファンド価格が単に
「上がった」「下がった」と一喜一憂するのではなく、
何が原因で上がったのだろう?
(もしくは)何が原因で下がったのだろう?という、
原因の『根っこ』部分に興味関心を抱くことが大切ではないでしょうか。
『オルカン』7月度のマイナス(損失)要因の約94%は、為替変動によるものでした。
画像元:三菱UFJアセットマネジメント
(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)7月度月次レポート)
具体的には
為替全般が『円高』に振れて、
為替の「差損」が生じたのです。
その内実は・・、
『オルカン』が組入れている数多の株式、
―国内株式や、先進国株式(除く日本)や、新興国株式は、―
その成績が
ほんのわずかマイナスだけだったのに、
5%を超えるマイナスになった。というわけです。
株価はほとんど下がっていないのに、
ファンド価格が大いに下がる。
これはときに起こり得ることです。
なぜなら、
まったく逆のパターンも時に起こるためです。
株価は多少上がっただけなのに、
ファンド価格が急騰した。
あなたは↑経験済みですよね。
実際、
2022年以降の急激な「円安」によって、
株価上昇というプラス要因のみでなく、
為替の『差益』というプラスも「ダブル」で享受して、「えっ、こんなに!?」とあなたは驚いたはずです。
オルカンをはじめ、
先進国株式ファンドや
米国株式ファンドや
(あるいは)インド株式ファンドなど、
外貨建ての株式に投資を行う際には常に、株価変動リスク + 為替変動リスク を負います。
これから先も、
数年程度の時間スパンの中で
株式市場も為替のマーケットも、
突如大きくそのトレンド(傾向)が転換する!
という場面があることでしょう。
それは(ふつうに)これから何度も何十回も起こることなので、私たちはその『変化』に少しずつ慣れていくしかないのです。
マーケットとはそういうところです。
カテゴリ:インデックス投資全般