東京港区 月80万円 VS. 愛媛県東温市 月20数万円、どっちが幸せ？
2024年8月18日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
『生活インフラの中で
何がいちばん大切ですか？』と聞かれたら、
私は迷わず
「WiFi」です。と答えます。
なぜなら
私は今田舎に暮らしていて、
ある程度の速度の「通信環境」があることが、
自分の仕事（オンライン面談）を続けるうえで、欠くことの出来ないインフラであるためです。
（これから先、
私がどこに住まおうとも、
WiFi環境がある所という条件は外せません。）
逆の言い方をすれば、
WiFi環境さえあれば
別にインドネシアに住んでもよいわけです。
ところで、
今生活費が高騰しています。
食費やその他サービス料金全般について
「前年よりも高くなっているよ・・」が、
この先恒常化すると思っておいたほうが賢明でしょう。
そんな中、
相談業務の中でも
「老後には、一体いくら資産が必要でしょうか？」
という類の質問をしばしば頂戴します。
しかし、です。
老後には「いったいいくら資産が必要か？」
という質問そのものには、
あまり意味がないかもしれません。
なぜなら、
人によって
毎月必要な生活費（金額ベース）は大きく異なるためです。
かくいう私は
この場所（田舎）の生活であれば、
月20万円程で生きていける自信があります。
もちろん、
ザ・倹約！みたいな暮らしを
自らに強いているわけではありません。
年を重ねる中で、
慎ましく生活することが単にデフォルトになってしまっているだけです。
次に、別の私をご紹介しましょう。
私は田舎暮らしを始める前、
東京で12年間暮らしました。
港区のタワーマンションに住み、
月80万円くらい生活費を使っていた時期もありました。
月80万円の都会暮らしと
月20数万円の田舎暮らしと、
両方を経験してみて、
果たしてどちらのほうがより心地よいと思うのか？
数字（生活費）だけを比較しても
大して意味はないと思うのです。
大事なことは、
あなたが、
あなたに合った暮らしを見つけること。
自分にとって最低限、
必要な生活費（金額ベース）が毎月いくらになるかを把握することではないでしょうか。
東京都港区に住んでも、
愛媛県東温市に住んでみても、
そこにはそれぞれに
『メリット・デメリット』が存在するのです。
もっとも重要なことは？
何処に住まおうが
月にいくらお金を使おうが、
という点です。
お金が主役ではないのです。
多くの人にとって
生活上のいちばんの悩みが
「お金のやりくり」であることは承知しています。
でも、です。
その前に
今の生活の『前提条件』を、
思考の訓練として、
一度疑ってみてもよいのではないでしょうか。
どんな思考訓練かといえば、
社会インフラとしての「WiFi」を活用。
リモートで働ける「職種」に転職する。
（または事業主となる。）
そして、地方に移住し、
毎月の生活費を下げるという類の思考訓練です。
複数の『前提条件』を
一度疑ってみれば、
「より高い月収が必要だ！」
「このままでは老後の生活費が足りなくなる！」
と勝手に焦ってしまう気持ちが、
少しは軽減されるはずです。
人生で必要なお金（量）は、
たまたま、
月80万円の都会暮らしと
月20数万円の田舎暮らしと、
両方を経験した私に言えるのは、
そして人は
『環境』に適応する能力を有しているのです。
この仕事をしていますと、
「今より月20万円多く稼げれば、違う生活になる」→『違う自分になれる！』
みたいに、
『お金』に対して
過大な評価軸を持つ人がけっこうおられるなと感じます。
たしかに
お金がよりたくさんあれば、
（今とは違う）生活を送ることは出来るでしょう。
でも、違う自分になれるわけではありません。
今よりお金が少なくなっても、
今よりお金が多くなっても、
お金を「材料」として、
自らを律して資産運用を続けていく際も、
お金は舞台に設置された『風景』に過ぎません。
どうかこのことをお忘れなきよう・・。
注1：
現在田舎暮らしの私が
「月20万円くらいで暮らせます」と上述しましたが、
これはクルマを所有しない。
ということが大前提です。
クルマを持ってしまうと、
維持費がかさみ、
かつ行動範囲が広がることで、
さまざまな出費が自然拡大することにつながるためです。
注2：
私は毎月はとても慎ましく暮らしていますが、その分火をともすように資産を増やしているわけではありません。
私の趣味は絵画で、
あなたが聞かれたら「えっ！？」と驚く位の散財？も元気にしています(笑)
カテゴリ：100年ライフプラン, お金の摩訶不思議
