『投資の決意表明』はたった3つだけ
2024年8月13日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
たとえばB5の紙に、
あなたがどんなやり方で
あなたの投資を実践するのか、
その概要を「書く」だけでOKです。
『投資の決意表明』は
大きく『3つ』の項目に分かれます。
2.投資に回すお金の「量」
3.投資で許容する「波の大きさ」
これを記しておくだけで、
背中に太い棒が通ったように、投資がブレにくくなります。
(とりあえず)5年は投資止めない!
みたいなシンプルな文言でもぜんぜんOKです。
10年後、2034年まで今の投資方針で続ける!
でもOK。
自分が43歳(転職予定)になるまで絶対止めない。でも結構です。
あるいはちょっと頑張って、
と書いても構いません。
別にひな形があるわけではないので、
『あなたらしく』記してよいわけです。
続いて、
分かりやすいのは
『毎月のお金』でしょう。
あくまで大枠のイメージで結構ですので、
1/2 を 貯蓄に。
1/2 を 投資に。
という書き方でも構いません。
また、ボーナスがある人は、
7月、12月に
それぞれ「10万円ずつ」投資に回す。
でもOKでしょう。
次に、
厳密にいえば、
「波の大きさ」= リスクの大きさなのですが、
ここでは『ざっくり』
最大で○○〇万円くらいの損失なら許容できそう。
この「数字」を明記するのです。
ここの、
『損失許容額』を明記するためにはまず、
『無リスク資産』+『リスク資産』と理解する必要があります。
そして、
リスク資産の中身を、
世界の株式市場「そのもの」
つまり『世界市場ポートフォリオ』を再現する、全世界株式インデックスファンドで保有すると、単純に想像してみてください。
無リスク資産は、預金+個人向け国債・変動10年というイメージで結構です。
上述した、
自分の『トータル資産』から見て、
最大で○○〇万円くらいの損失なら耐えられそうだ・・
この『損失許容額』は
以下のように考えることが可能です。
「トータル資産」が1000万円あるとしましょう。
『リスク資産』である
全世界株式インデックスファンドは
2008年当時に商品が存在していれば、
損益がマイナス50%くらいになっています。
その、全世界株式(リスク資産)を
2割(200万円)保有し、無リスク資産を8割(800万円)保有していたとしたら・・?
資産全体(1000万円)から見た
最大損失額は「100万円」になります。
具体的に『表』にしてみると以下のようになります。
※総資産額「1000万円」の場合
最大損失額 | 無リスク資産:リスク資産 |
100万円 | 8割 : 2割 |
150万円 | 7割 : 3割 |
200万円 | 6割 : 4割 |
250万円 | 5割 : 5割 |
300万円 | 4割 : 6割 |
350万円 | 3割 : 7割 |
400万円 | 2割 : 8割 |
つまり、あなたに合った「無リスク資産」と「リスク資産」の組み合わせが、投資で許容する『波の大きさ』となるわけです。
もうお気づきと思いますが、
投資の決意表明の「順序」としては、
ほんとうは
3.投資で許容する「波の大きさ」
↓
2.投資に回すお金の「量」
↓
1.投資の「時間軸」
となるはずです。
3.を決定すれば、2.は自動的に決まる。ということです。
たった3つの決意表明ですが、
長い投資生活の中で、
あなたの『お守り』代わりになってくれるはずです。
カテゴリ:インデックス投資全般, ポートフォリオ運用