実際、課税口座からNISA口座への乗り換えを行っている途上で感じていること
2024年8月11日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
NISA口座への乗り換えに伴い
課税口座で保有していた
古参のETF等を売却し続けています。
わたしの場合、
NISA口座は
積立形式でのファンド購入であるため、
NISA積立の『原資』としています。
身も蓋もなく、
(売却は)コツコツ手動なので、
一苦労といえば一苦労なのですが、
実際にこういう作業をやっている途上で感じることがあります。
上記5年はあくまで一例です。
年間360万円、NISA口座にお金を入れていく前提。
いわゆるMAXで全力疾走パターンです。
仮に
月15万円の積立なら、
NISA口座を埋めるのに10年かかります。
最速でも(乗り換えに)5年かかるわけで
けっこう長いなと感じています。
5年くらいで「ひと昔」に近い感覚なのでは。
まして10年となると、
課税口座(金融商品)→ NISA(金融商品)という「乗り換え」は、もうどこかに移住して『そこに住み続けている』のと同じくらいの感覚になるのでは。
それでも、です。
投資人生の全期間に比べるとうんと短い
そう思っています。
たとえば一例ですが、
今40歳の人が、
課税口座(金融商品)→ NISA(金融商品)という乗り換えに、10年かかったとしても、
85歳までファンドを持ち続ける計算では、
40歳以降、
計45年の投資人生期間の、
「10年間」というのは
22.2%に過ぎません。
比率にすると、そんなに大きくはないのです。
5年間で
課税口座(金融商品)→ NISA(金融商品)に引っ越してしまえば、
40歳以降、
計45年の投資人生期間から見ると、
「5年間」の長さは
11.1%です。
その人の個別の状況如何ですが、
課税口座(金融商品)から、
NISA口座(金融商品)への『乗り換え』は、
課税されない「箱」へのお引っ越しであり、
NISA口座で純粋な新規の「つみたて」が潤沢に出来る場合を除いて、
頑張ってやってしまったほうが
のちのちメリットになる場合が多いと考えます。
また、以下はあくまで個人の心境なのですが、
『課税口座』の商品を売るときは、
自分の投資の礎を作ってくれた「相棒」とサヨナラするような、ちょっと寂しい気持ちになるのも事実です。
むかしETFの書籍を執筆した当時、
まさか自分がETFからインデックスファンドに『全面移行』するなんて夢にも思っていませんでした・・。
時代は変わるのだと
今更ながら実感しています。
カテゴリ:NISA活用法