投資家の感情リスク

株式投資にとって悲観は友、陶酔は敵です

2024年8月7日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

今日は短く・・。

 

わたしは株式市場の『暴落』を、

 

株価指数の最高値から
30%以上下落した状態と定義しています。

 

 

先日の日経平均株価の急落は
ぜんぜん『暴落』ではありません。

また、
米国市場は「調整」にも至っていません。

 

暴落とは、特別な用語 なのです。

 

 

 

 

 

わたしの記憶では、
米国、日本とも市場が『暴落』したのは、
直近で2020年の2月から3月にかけての「コロナショック時」です。

 

その前は2008年の「リーマンショック時」です。

 

そのこころは?

 

『暴落は滅多に起こるものではありません。』

 

 

 

この、
『暴落』のレア感を、

スパコンSEさんが
以下記事で見事に描写されていました。

 

『元本割れ』しないはずがない

 

 

『暴落があっても売らない』という選択をするためには、

 

暴落という『みなが逃げ出しているとき』であっても、自分”だけ”は逃げ出さないという決断をしなければならない

 

ということになります。

 

まさに、そうです。

 

 

 

 

 

 

「自分だけは逃げ出さない=動かない」決意って、

 

みな(多数派)は動いで別の場所に行っているのに、ワタシだけは(ワタシを信じて)、ここに居続ける・・みたいな『悲壮感』すら漂います。

 

でも、です。

 

「ワタシだけは」と頑張り過ぎるのではなく、

 

実は自分と同じように
同じ場所に居続けている、

別の投資仲間がいる・・・・、

そのことを感じられるか否かも重要でしょう。

 

 

普段何かと短所が指摘されるSNSですが、

万一『暴落』が起こっても、

 

「自分はホールドします。」
「ぼくはファンドを売りません。」
「私も普段通り積立つづけます。」

みたいな決意表明はちらほらと確認できるはずです。

 

(もちろんその時はわたしも決意表明します)

 

 

 

 

非日常感満載の『暴落』のその時を、想像のみでイメージするのは酷なことかもしれません。

 

 

それは、
真横から突然ドッジボールが飛んでくるようなもので、
(分かっていても)思わずリアクションしてしまう・・という出来事なのです。

 

 

つまり、

イヤなものはイヤ。
恐いモノはみな恐いよ。

という前提で、
そろりそろりと市場のボラティリティとは付き合っていったほうが良さそうです。

 

 

先日の『日経新聞記事』で読みました。

 

 

2008年の金融危機の最中、「株主への手紙」の中でウォーレン・バフェット氏が綴っていたそうです。

『株式投資にとって悲観は友、陶酔は敵だ』と。

 

 

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