NISA活用法, 投資家の感情リスク

NISAで投資を始めたあなたへ。今回の『株価急落』で学べる4つのこと。

2024年8月6日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

NISA制度が始まって丸7ヵ月。

「投資って意外とカンタンに増えるんだ」と思っていたあなたへ。

 

ごめんなさい・・、

 

ふわふわ心地よすぎる魔法のベッドは、すでに普通の『木の板のベッド』に変わりつつあります。

 

 

「たまたま」
24年1月~7月は、

『株高』+『円安』(為替差益)で
ダブルで嬉しくなる7ヵ月だったのです。

 

それが、
『株安』『円高』(為替差損)に転じています。

 

 

 

 

 

株式市場というところは
勝手にあなたを胴上げしたり、
ふいに地面に叩き落としたりします。

 

そのタイミングは誰にも予測し切れません。

 

 

以下のように、
マーケットの現実(Reality)は激しい凸凹の連続なのです。

 

 

 

 

NISAで投資を始めたあなたへ。
今回の『株価急落』で学べる4つのことを記します。

 

 

1.市場のアップもダウンも、突然訪れます。

 

 

2.為替の「いたずら」で、
ファンド価格が思った以上に上がったり、下がったりします。

 

 

円高 円安
株安 ↓ 最悪 そこそこ
株高 ↑ そこそこ 最高

 

 

この7ヵ月は・・『株高』『円安』

「たまたま」良すぎる目が出たと思いましょう。

 

 

そもそも、

 

『株高』↑『円安』↑のエネルギーが発出するということは、その熱量の大きさ分だけ背後で、
『株安』↓『円高』↓のマグマが内包されるということです。

 

 

仮に、です。


今後数カ月にわたって、
ファンド価格が大きく下落し、

 

「あれ?
でも米国株式市場の『下げ』は思ったより小さいぞ。」という場合、

 

『円高』↓=為替差損 によって、

思った以上に
あなたの投資成績を押し下げる局面があり得ること、これは肝に銘じておきましょう。

 

 

 

 

ついでに申し上げますと、

NISA口座で積立投資をしているあなたは、
ホントはどっちがいいのでしょうか?

 

ほんとうは、

 

円高 円安
株安 ↓ 最高 そこそこ
株高 ↑ そこそこ 最悪

 

ではないでしょうか?

 

 

 

 

 

なぜなら『株安』『円高』 のほうが、

 

積立の途上で、同じ「投資信託」をより安く買えるわけですから。

 

 

 

また、7ヵ月間、NISAで積立投資を続けてきて、今、つみたてを解除してしまうと、

投資信託を7回も高く買っておきながら、ファンド価格が安くなったら買うのを止めるという、

 

一消費者としては、とても奇妙な行動になってしまいますので、くれぐれも『積立を止めない』ようにしましょう。

 

 

 

3.個別株は恐いです。

 

 

NISAという
無期限の非課税口座が出来たせいで、

「投資信託」と
「個別株式」を
同じ土俵の上に乗せて、

同じような投資商品として、比べたり、購入したりする人が続出しました。

 

 

 

 

 

個別株への投資は、
究極の絞り込み投資です。2社とか3社とか。

 

いっぽう投資信託の、例えば『オルカン』は2700社以上への分散投資です。

 

 

安易な気持ちで
配当金の利回りが良さそうだから、とか、

X(旧ツイッター)で勧められていた銘柄だから、ということで『個別株』を購入すると、大やけどを負う可能性があります。

 

個別株と投資信託では、小型のプロペラ機と、大型ジャンボ旅客機くらいの「違い」があります。

 

 

なにしろ『オルカン』という世界株式ファンドでも、

マイナス32%(コロナショック)、マイナス50%超(リーマンショック時にもしもファンドが存在したら)という暴落ぶりを発揮しているわけです。

 

 

『明らかにリスクの取り過ぎだった』と反省している人は、今からNISAの「成長投資枠」への投資戦略を見直すべきでしょう。

 

 

NISAでの投資は、

つみたて投資枠も、
成長投資枠も、

同じ1本のインデックスファンドで良いのです。

 

 

 

 

 

また、
成長投資枠だからといって一括投資にこだわる必要はありません。

 

つみたて投資枠も、成長投資枠も『つみたて投資』でOK.

 

 

4.下がった時こそチャンスです。

 

 

NISA口座で投資を始めて、

「マイナスなんて聞いてないよ」
「もう無理。もう積立やめる」

と感じる人は、

 

年に一度のクリアランスセールの前日に、お財布にお金がたくさん入っているのに、百貨店から退散してしまう買い物客みたいなものです。

 

 

 

 

たとえば、
『オルカン』という名の、4ヵ月前とまったく同じ中身で、まったく同じ品質の商品が、

 

24000円で買えるより、
16000円で買えたほうがお得だと思いませんか?

 

カテゴリ:NISA活用法, 投資家の感情リスク

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