投資家の感情リスク

損益が『マイナス』になった瞬間から、ほんとうの投資がスタートします

2024年8月2日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

 

投資って儲かりそうだから「やってみよう!」と思って、NISA口座で積立を始めたあなた。

 

今、
資産管理画面の損益の数字を見ながら、
背中に冷汗が流れているかもしれません。

 

なぜなら、
収益(プラス)の数字が、どんどん小さくなっているから。

 

 

まっ、
まさか投資の成績が『マイナス』になることなんて・・・

 

ごめんなさい、

 

あります。

 

 

 

 

 

ヘンな日本語で恐縮ですが、

あなたの投資成績が『マイナス』になってはじめて、ほんとうの投資が始まるのです。

 

正直、
長期で投資を続けるって酷なことです。

 

リスク資産を持って、
真に儲かるという光景を目にするためには、損をする光景を経なければなりません。

 

儲かる目は、損する目から生まれるものなのです。

 

 

 

真の儲け(1000万円超の利益を達成するイメージ)を実現した投資家の中で、『損を経験していない人』はいないと思います。

 

ですので、
投資の成績が「マイナス」になること =『真の投資家クラブに入会!』くらいに思ってほしいのです。

 

 

そもそも、
あなたが対峙する株式市場というところは、

 

ときに『大きく下がらないと』
新たに『上昇する』エネルギーを生成できません。

 

 

マーケットは今も昔も、
時に熱狂し、時に悲嘆に暮れ消沈し、

まるで、
マグマがぐつぐつ煮たぎるように、

 

 

 

 

 

恐怖も、
欲望も、
再び恐怖も、

不規則に生成し続けるのです。

 

 

 

「ダウン」の際も、
「アップ」の際も、

ものすごい熱量を発し、人間の業を体現します。

 

 

ある意味、恐ろしい場所なのです。

 

 

急に話が変わって恐縮なのですが、

個人的に気に入っているポスト(X)があります。

 

短期投資家は『教祖』を求め、
長期投資家は『コーチ』を求めます。

 

 

投資でも、
ほかの行いでもそうかもしれませんが、

『教祖』がいてくれたほうが、
気持ち的にラクという面があります。

 

すべてを教えてくれ、
隈なく導いてくれ、
常に指導してくれる・・。

 

 

『教祖』の条件とは?
株式市場の盛衰流転をすべて把握している。

 

 

そんなこと、不可能です(笑)

 

 

 

 

 

ほんとうはそんなことは
あり得ないですが、

万一、
株式市場の盛衰流転をすべて読み当てる『教祖』がいたら、

 

その人は、あなたを指導するために『教祖』になどなってくれないでしょう。

 

自分で、自分の全財産を、必死で投資しているはずです。

 

 


あなたの投資に教祖はいませんが、
『コーチ』ならいるのではないでしょうか。

 

数々の書籍がそうですし、
有名ブロガーのブログ、著名人のnote記事などもそうでしょう。

 

『コーチ』自身も
来週、株価がどの程度下がるのか、上がるのか、そんなことは分かりません。

 

 

ただ、
株式のマーケットは
人間が参加している場所なので、

人間の基本的傾向が変わらない限り、
市場の上がり方、下がり方は、韻を踏むはずなのです。

 

 

 

 

 

ですから最も重要なのは『歴史』に学ぶこと。
長い時間軸でマーケットを捉えることです。

 

80年前に呟かれた、

損益が『マイナス』になった瞬間から、真の投資がスタートする。という言葉は、今も有効です。

 

人間なんて変わっていないわけですから。

 

 

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