GPIFのように『ワタシはずっと他者のお金の運用を任されてるんだ』と思ってみませんか?
2024年7月20日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
あなたは「他人のお金を運用する」って考えたことがありますか?
「何それ!
そんな責任重大なこと、
とてもじゃないけど出来ないわ!」
「夜眠れなくなっちゃいそう!」
って思ってしまいますか。
実は、他者のお金を運用することにも『メリット』があります。
それは、
他人のお金を運用する場合、
自分のお金を運用するのと比較して、
『客観化』がしやすいこと。
〇 「あと余計なことはしない。」
行動の指針を立て、
それを『ルール化』すれば、
そのルールに従うだけ。
自分のお金を運用する場合と比べて、余計なことをしにくくなるのです。
「年金積立金管理運用独立行政法人」の収益が話題になっています。
#GPIF が2001年度に市場運用を開始して以降、2024年3月末時点の累積収益額は約153.8兆円、平均収益率は年率4.36%になります。#年金積立金 の運用は長期的な観点から行っており、短期的な収益は市場環境によって変動しますが、長期でみれば年金財政の安定に貢献しています。 #2023年度運用状況… pic.twitter.com/1IgMLFG9wB
— GPIF (@gpiftweets) July 8, 2024
素晴らしい成績です。
(なんだか勇気付けられます)
グラフを見ていると
資産が着実に増えているって実感できます。
「こんなスゴい運用、
どんな手法で行ってるんだ!」と思ってしまいますが、
実は以下「基本ポートフォリオ」を組んで、
定期的に『リ・バランス』を行う。
画像元:GPIF
たったそれだけ。
晴れの日も雨の日も、
台風が来ようが、
戦争が起きようが、
新型コロナウイルスが猛威を振るおうが、
リセッションに入ろうが、
AIバブルが起ころうが、
彼女ら・彼らの
『行動指針』が変わることはありません。
あなたのポートフォリオ管理も、
やっていることはほとんど変わらないのです。
もちろん、
国民から預かった
国民年金保険料や厚生年金保険料の一部は、その金額が膨大です。
しかしながら、
→ 時々売買(リ・バランス)。
→ あとは石のように動かない。
という『メンテナンス』の要諦は同じなのです。
換言すれば、
あなたもGPIFのように、
「あなた自身の資産を、
他者から依頼されて、
システマティックに管理しているだけなんだ」と自らに言い聞かせればよいわけです。
そもそも、
資産運用のお金は
日常の暮らしとは隔離された、別の場所で管理していくわけですし・・。
GPIFの運用チームは、
あらゆる『情報』が上から下まで開示されています。
が、決して
短期の変動には目もくれず、
〇 『基本ポートフォリオに基づき分散投資』
これを堅持されています。
特に運用成績がマイナスの際は、
各種マスコミから非難される中、
黙々と仕事をこなしているのです。
彼女ら/彼らにスポットライトが当たることはあまりありませんが、堅実な仕事ぶりに拍手を送りたい(わたしは)ひとりであります。
最後にGPIF「年金積立金管理運用独立行政法人」の、最新の運用報告(ビデオ)をご覧ください。
【ご注意】
中身は面白くないです。
定期的に『リ・バランス』して
あとは資産を持ち続けるだけなので、面白くなくて当然なのです(笑)
カテゴリ:ポートフォリオ運用