限られた資源をNISA口座に寄せていく具体的な方法について
2024年7月18日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
投資ビギナーの中には
ときどき「勘違い」をする人がおられます。
投資信託と、株と、ニーサ(NISA)、どれを優先させればよいの?
えーっと、
ニーサ(NISA)は口座であり、
投資商品を入れる『箱』ですよね。
それも優遇がある『箱』です。
ついでに言えば、
イデコ(iDeCo)口座も
金融商品を入れる『箱』です。
また、
SBI証券の課税口座(特定口座)も、
金融商品を入れるための『箱』(通常の箱)です。
つまり・・・、
iDeCo口座
通常の課税口座(特定口座)という、
それぞれの箱の中に、
どんな『投資商品』を入れていくのか、
また(できれば、)
どの『箱』を優先して利用していくか、
きちんと「投資方針」決めてから投資を始めましょう。
みたいな話になるわけです。
×
どんな『投資商品』を入れるのか。
ところで、
どの『箱』を優先して使うか? という問いに対する『答え』は明快です。
優先順位 『箱』
2位 iDeCo口座 企業型DC口座
3位 課税口座(特定口座)
となります。
(そして『投資商品』については、
広範な分散を施したインデックスファンドを利用しましょう)
NISA口座を優先させるとすれば、
ある程度ウエイトを掛けて、
資金をNISA口座に寄せていく必要があります。
(私たちには
投資の原資に限りがあるため。)
『具体例』を挙げてみましょう。
〇 NISA口座への投資原資が十分ではない現状で、特定口座に積立投資をしている人、NGです。
そのお金はNISA口座に回しましょう。
NISA口座への原資がなかなか確保できない人は、
iDeCo(イデコ)での掛金2.3万円を、
1万円、または5千円に減額して、
その分、NISA口座での積立原資を増やすのはアリだと思います。
また、企業型DCにおいて
わざとマッチング拠出をせず、
その分、NISA口座で積み立てをする、これもアリでしょう。
思い切ってNISA口座に資産を乗り換えていきましょう(『課税される資産』から『課税されない資産』への移し替えです)
そもそも一つの金融商品で、
・万一のための保障というニーズと
・お金を増やす(貯める)というニーズを両方かなえようとするのは「無理」があるな。
と感じていませんか?
小さなお子さんがおられる人は
『死亡保障』を買っておくのは必須ですから、定期保険や、収入保障保険に入り直しましょう。
そして、上記加入済みの保険商品を解約できるなら、
・これまで保険料として払っていた毎月の掛金を、NISA口座での投資信託「積立」に回すことができます。
それだけではありません。
・保険の『解約返戻金』を利用して、
―例えば、
ドル建て終身保険の解約返戻金が150万円相当あるとしましょう―
NISA口座の『つみたて投資枠』で、
インデックスファンドを
5万円×30ヵ月
2.5万円×60ヵ月 のように、
積立期間を予め定めて積立投資を実施することが出来ます。
最後に、
がんばってパートナーを
投資の世界に誘いませんか?
ゆっくりゆっくり投資に興味を持ってもらいましょう。
決して慌てず、
これまでのあなたの投資のやり方(経緯)を、
晩ごはんを食べたあとの、
何かの話のついでにチラッと話してみてください。
1年かかっても2年かかってもよいので、
パートナーにもNISA口座を開いてもらい、
月5千円でも月1万円でも
積立投資を始めてもらいましょう。
カテゴリ:NISA活用法