お金の摩訶不思議

あなたは今日、人生の何月何日ですか?

2024年7月14日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

 

わたしの職業柄、
思いがちなことかもしれませんが、

どうも皆さん
「お金を増やすこと」に熱心すぎるきらいがあります。

 

お金を増やすのが悪いという話ではありません。

 

お金を増やすと
(そして)お金を使うの『バランス調整』に今少し留意しましょう・・というお話です。

 

 

 

 

 

人間の最終ゴールは「死」です。
ここをもって人は活動を停止します。

 

そのゴールに向かって、
時間は刻一刻と進みます。

時間というフォースでもって
私たちは否応なくゴールに近づいていくのです。

 

 

もちろん、
人と違って『資産』そのものには寿命はないため、お金は、あなた自身より長生きさせることが可能です。

 

 

でも、です。

預金や投信や不動産が
「どんなふうに長生きしているか」は、

死んでしまったあなたには分からないわけで。

 

 

 

 

 

 

 

だったらシンプルに、
あなたの寿命 = お金の寿命 と捉えても差し支えないのでは?

 

むしろこちらのほうをわたしは推します。

 

 

お金について
単純明快に考えるなら、

生涯で入ってくるお金の量(プラス)投資によって増やした量が、

生涯で使うお金の量より幾分「多ければ」、それで『万事OK』であるはずです。

 

 

逆に、
ゴール(死)到達の際、
6000万円も7000万円もお金が残っていれば、

ちょっとバランス欠いたな・・という感覚を持つのが妥当ではないでしょうか。

 

 

上記、言い方をちょっと換えてみましょう。

 

 

 

 

人生トータルで考えた場合、

死の間際に7000万円もお金が残っていれば、

他の活動を犠牲にして、
生涯で入ってくるお金、プラス投資によって増やすお金のことに『時間とエネルギー』を注ぎ過ぎたかも・・?

 

という考え方もできるわけです。

 

 

人はお金を使うことによって、
お金をもっと増やさないと、と思うわけですし、
お金を増やすのは(最終、)より有意義にお金を使うためです。

 

 

あなたのお金、
そして時間(Time)を抽象化するために、

 

あなたの一生を365日で捉えてみませんか。

 

 

生涯の年数は
(少し短めに)90年で取ってみます。

 

 

 

 

 

1年の長さは?
「4日程度」になります。

 

今日あなたは人生の何月何日ですか?

 

たとえば満18歳。
人生の73日目、3月14日です。

 

満30歳は・・?
4月2日。

(これから春です)

 

 

いっぽう今年56歳のわたしは?

8月13日です。

 

 

夏?

いや、そろそろ夏も終わりでしょう。

 

 

あなたは今日、何月何日ですか?
(自分の年齢に「4.05」を掛けて、ぜひ計算してみてください)

 

 

率直に言って、
人生の「3月」とか「4月」とかの段階で、

お金を増やすことばかり考えるのは、季節の使い方として「もったいない」と思います。

 

それよりは、
夏とか秋に、
自分という苗を大きく育てて収穫するために、

 

もっと夢中に、
―それこそ少ない手元のお金を『自分』に投資して―

一つのことに打ち込むべきではないでしょうか。

 

3月4月とは、そういう季節なのです。

 

 

 

 

 

対して6月7月は、
さまざまなイベントが立て込んで、

入ってくるお金 < 使う金 を経験する局面が何度か出てくるでしょう。

(でも、それも自然なことです。)

 

 

繰り返しですが、

人生トータルで
入ってくるお金(プラス育てるお金)が『使う金』より、若干多ければOKなのですから・・。

 

 

ところで、
秋口が近づくと、

あなたは「仕事」をいつ卒業するかで悩むようになります。

 

 

生涯で入るお金の量(プラス)投資で育てた量が、生涯で使うお金の量よりちょっと多ければOKと割り切れば、

 

別に65歳を待たずに、早めにリタイアされてもよいのではないでしょうか。

 

(これこそお金で「時間」を買うという行為です)

 

 

 

 

 

今のところ、
人の死亡確率は100%です。

私たちの時間は12月31日をもって「ゼロ」になると考えれば、木枯らしが吹く頃には、

 

いや、
文化の日(11月3日)を迎えるころには、

全力で、お金の使い方のほうに精力を傾けたほうが良さそうです。

 

カテゴリ:お金の摩訶不思議

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