NISA活用法, 投資の発想法

「生前贈与」→「NISA強制つみたて」はアリだと思います

2024年6月9日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

 

『生前贈与』なんてことばが出てくると、

えっ、相続税対策?と勘ぐって、
ちょっと身構えてしまいます。

 

たしか年110万円までの贈与は
基礎控除額以下だから、
贈与税がかからないんだよね。とか。

 

別に本日のトピックは、
富裕層向けではありません。

 

 

 

 

 

もしもご本人(あなた)に余裕があれば、という場合ですが、

たとえば、
年間9.6万円や12万円を無理せず、生前贈与されることをお勧めします。

 

誰に?

 

あなたの娘さん・息子さん、
あるいは甥っ子さん・姪っ子さんに、です。

 

お金(お小遣い)を渡す。という意味では全然ありません。

現金、または現金に類するものを渡してしまうと、あっという間になくなってしまうことでしょう。

 

第一、それだと
(お金そのものの)有難みを、伝えられません。

 

 

年間9.6万円や12万円のお金を、
NISAという税制優遇口座を開いて、
全額、投資信託の『つみたて』に当てることが条件よ。

 

とおっしゃって、

『生前贈与』するのです。

 

わたしがお勧めする、
『生前贈与・NISA強制つみたて』です。

 

 

 

 

 

これには「プチ投資教育」効果があると思います。

 

お子さんが、
あるいは姪っ子さんが、
18歳を迎える年の翌年『1月』から NISA口座はスタート出来ます。

 

投資先は「全世界株式インデックスファンド」でよいと思います。

 

 

年9.6万円の贈与は
月に直すと8000円です。

年12万円は
月に直すと1万円。

 

正直、お金を受け取る側は
『満足感』なんてぜんぜん起こりません。

 

えっ、なに? このお金。
意味なくね。

 

月8000円の現金 → 世界分散の投資信託に(自動的に)変換されてしまうので、まったく面白くない。

 

 

 

 

もう『不快感』でいっぱいでしょう。

 

ふだんは即席の反応に慣れていますし、
分かりやすい、
すぐ答えが出るコンテンツに囲まれて生活しているわけです。

 

インスタントな「満足」を得るべく、
その行動が最適化されています。
(コスパ、タイパ、命なのです)

 

 

それらと比較すると
「つみたて投資」なんて、

すぐには答えが出ないですし、

投資の部分は
理解するにも時間がかかります。

 

もう、モヤモヤ感「満載」です。

 

 

 

 

 

投資が、
まるで難解な「謎」のように、お子さんや甥っ子さんや姪っ子さんの脳裏に(もしかすると)こびりつくかもしれません・・。

 

 

それが、
私たちの狙いなのです(笑)

 

 

 

資産運用とは別段「高尚なもの」ではなく、
単なる生活上の習慣です。

 

若いうちから習慣化したほうが、
より長く続けやすくなるだろうという感触は、

あなたも
わたしも抱いており、それこそ投資の『根幹部分』でしょう。

 

なので、
早く始めてもらう・・

 

要は『レール』を敷いてあげるわけです。

 

 

 

 

 

あなたから見ると、

「生前贈与」する期間を
時限的に決めても構いません。

 

(たとえば、
お子さんの収支がもっともきつい「20代」に限るとか。向こう5年間に限るとか。)

 

ご自身(贈与する側)の状況によって、
生前贈与の金額を増やしたり、減らしたりは、
臨機応変に行ってぜんぜん構わないと思います。

 

もちろん理想は自分で気づいて
自分でつみたて投資を始めることです。

でも、この「ハードル」が存外高いことは多くの人が承知するところです。

 

 

 

 

 

あなた(贈与側)は、
生前贈与というイベントを通じて、

半ば強制的に
他者を投資と出会わせることになりますが、

 

「すぐには答えが出ない行為」に取り組むきっかけを、与えているとも云えます。

 

 

そこには教育的意義が存在するとわたしは考えます。

 

カテゴリ:NISA活用法, 投資の発想法

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