NISA活用法

NISAの正体・・それは単にお得な投資の窓口です

2024年6月4日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

 

NISA制度が、
あなたのお金を積極的に動かす「動機付け」になれば、それはそれで良いことです。

 

しかし、周りを見渡してみると、
NISA(ニーサ)という言葉が独り歩きし、

その実体以上に、
なにか『特殊な力』を帯びているように勘違いされる人がけっこう多く見受けられます。

 

 

 

 

 

たとえば、

 

NISA、イデコ、投資信託、不動産、どれをすればいいのでしょうか?

 

という質問のように、

 

『NISA』という用語に対して、

特別な金融商品みたいな印象を
脳内に持ってしまっている人が(特に)投資の未経験者に多いと感じます。

 

 

ここから類推しますと、

 

「NISA」を利用すれば
もれなく資産が増やせる、

 

あるいは、
「NISA」を利用すれば、儲けやすくなる。

 

みたいな『思い込み』が醸成されるわけです。

 

 

 

 

 

今述べた、

「NISA」を利用すれば、儲けやすくなる。

とは、

はなはだ危ない『思い込み』かもしれません。

 

 

「NISA」を利用しても、儲けやすくはなりません。

 

大事なことなので、もう一度言います。

 

「NISA」を利用しても、儲けやすくはなりません。

 

 

 

 

 

なぜなら、
NISAもイデコも
金融商品そのものではなく、

金融商品を入れる『箱』であるためです。

 

ハコ?

 

 

 

 

個別の株式や
投資信託という金融商品に興味を持ち、
それを所有しようと思ったら、

まずは『証券口座』を開く必要があります。

 

もっともオーソドックスな証券口座のことを、特定口座といいます。

 

これは、
個別株式や投資信託を買って入れておく『箱』です。

 

(それも)ふつうの箱、です。

 

 

 

したがって、

〇 所得控除という特典も、
〇 利益に対して非課税という特典もありません。

 

 

いっぽう、
イデコという『箱』では、
所得控除という特典があります。

 

 

 

 

またNISAという『箱』では、
利益に対して非課税という特典があります。

 

 

 

 

あなたがこれから投資を始める際、そもそもどんな種類の『箱』があるかを知っておくことは重要でしょう。

 

 

以下の3つがあります。

 

1.ふつうの箱
2.所得控除という特典がある箱(イデコ)
3.利益に対して非課税という箱(NISA)

 

 

ここからが本題です。

 

あなたが
1~3のうちどの『箱』を選ぼうが、

 

 

例えば「ニッセイ外国株式インデックスファンド」という投資商品を『箱』の中に入れれば、

 

1~3、どの『箱』でも、
ニッセイ外国株式インデックスファンドの成績は『同じ』になります。

 

 

当然です。

 

 

 

 

 

ニッセイ外国株式インデックスファンドはある年、「マイナス19%」になってしまう可能性があるいっぽう、また別の年には「プラス20%」の成績になる可能性もあります。

 

 

これは、
1~3、どの『箱』でも同じこと。

 

ですので、
「NISA」を利用しても、儲けやすくはなりません。

 

 

NISA口座とは、
お得な投資の窓口のことなのです。

 

 

どこがお得かというと、

 

将来、利益が出ている状態で、投資信託などを売却しても、その利益に対して課税がされないという「お得」です。

 

 

 

 

 

勿論、このメリットはぜひとも利用したいので、

 

もしもあなたがこれから投資を始めるなら、

 

1.ふつうの箱
2.所得控除という特典がある箱(イデコ)
3.利益に対して非課税という箱(NISA)

 

1~3の『箱』のうち、まずはNISAという『箱』から利用しましょう。

が、答えになります。

 

 

ただし、NISA口座を利用しても、
投資そのものの『リスク』は、他の箱の場合と1ミリも違わないわけです。

 

カテゴリ:NISA活用法

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