NISA活用法

特定口座に5000万円リスク資産を持っていますが、どうやってNISAに乗り換えればいい?

2024年4月15日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

今日は『練習問題』の日です。

 

あなたの総資産はおよそ6000万円。

そのうち特定口座で
およそ5000万円分のリスク資産を持っています。

 

 

 

 

 

内訳は以下のとおり。

 

■ 日本の個別株(13銘柄)  1600万円
■ アメリカの個別株(6銘柄) 400万円
■ 投資信託(8本)  2500万円
■ ETF(4本)      500万円

 

 

ここでは話を単純化するために、

NISAに新規で投資する資金は『ゼロ』とします。

 

 

ということは・・?

 

NISAの投資枠「1800万円」はすべて、
上記の【特定口座】からの乗り換えで賄うということです。

 

 

 

 

その際、

どの投資商品を売って
どの投資商品を残すか・・?を

真剣に考えすぎると
頭を抱えてしまうことになります。

 

もっと気持ちをラクにしてください。

 

 

 

 

 

そもそも、
あなたはNISAという非課税口座を活用し、

さまざまに散らかった多量のリスク資産の有り様を、シンプル化できる一世一代の機会に恵まれているわけです。

 

そう、チャンス!なのです。

 

 

 

 

 

もっとワクワクしてOKです。

 

 

以下、大事なポイントを時系列で示します。

 

1.あなたは今後も、
積極的に「選ぶ投資」(個別株)で行きたいですか?
それとも「選ばない投資」(投信・ETF)で行くのですか?

 

 

ココ、運命の分かれ道です。

 

要は、
『個別株 VS. ファンド?』という問いなのですが、

 

 

 

 

 

「個別株」を持ち続ければ、

市場平均以上の華々しいリターンの可能性があるいっぽうで、いびつなリスクを背中に負い続けることになります。

 

もしもあなたが50代半ばを迎えているなら、「選ぶ投資」からはそろそろ卒業されたほうが無難でしょう。

 

 

老後の、
仕事からの収入がない暮らしに、いずれ突入するためです。

 

 

「セカンドライフ」では
数字として計りやすい、
合理的なリスクのみを負う(その代わり、期待リターンも限られている)

インデックスファンドを『リスク資産』のメインとして据えるべきでしょう。

 

 

そしてNISA口座でも当然、
インデックスファンドのみを積んでいきます。

 

多少面白みに欠けるかもしれませんが、面白みがない分枕を高くして眠れます。

 

 

 

2.整理整頓のため、
『特定口座』で売っていく商品を
まずは「個別株」と心定めします。
個別株がはけたら、次はETF、ETFの次は投資信託と「順序」を明確化しましょう。

 

 

 

 

 

今あなたは、

〇 日本の個別株(13銘柄)  1600万円
〇 アメリカの個別株(6銘柄) 400万円 

を保有していますが、

保有銘柄と
おおよその時価を全部書き出してみてください。

 

たとえば、
日本株部分を『拡大投射』してみましょう。

 

 

日本の個別株(13銘柄)1600万円

 

A社 80万円
B社 200万円
C社 10万円
D社 150万円

E社 50万円
F社 600万円
G社 40万円
H社 200万円

I社 200万円
J社 10万円
K社  10万円
L社  30万円
M社 20万円

 

随分たくさんありますね。

 

 

 

3.わたしのお勧めは、
『時価』が小さな株式からまとめて売っていくことです。

 

※要は赤字で示した部分です。

 

 

 

 

 

NISAでは
年間360万円が『投資の限度額』になります。

 

その年1年分の「乗り換え用資金」を準備するために、時価が小さな株式からまとめて売っていくと、

保有銘柄数が一挙に減るため、
乗り換え作業の【達成感】が得やすくなるのです。

 

これは↑わたし個人の考えではなく、
実際に複数のお客様が実感として仰っていました。

 

 

個別株(売る)→ NISA ファンド(買う)年360万円 を、5年間続ける長丁場ですから、達成感を得るって意外と重要。

 

 

もちろん、
リスク資産目録の中で、

 

個別株(利益「大」)
売ってしまいたい投信・ETF(損失「大」)

や、

 

売ってしまいたい投信・ETF(利益「大」)
個別株(損失「大」)

のようなパターンがあれば、

 

「年間で手取り360万円程度の売却」という計画の範囲内で、織り込んでいくのもアリです。

 

 

 

 

 

繰り返しですが、
特定口座内の商品を売って、NISA口座に乗り換える作業は決して苦行ではなく、千載一遇の『チャンス』なのです。

頑張って「乗り換え」を貫徹しましょう。

 

 

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