『オルカン』は 絵ではなく、動画そのものなのです
2024年4月12日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
我らが『オルカン』が
4月9日に純資産額3兆円を突破した模様です。
実は『オルカン』の純資産額が2兆円を突破したのは、
今年(2024年)の1月12日のこと。
わずか3ヶ月で「1兆円」の上乗せなんて
『なんでやねん』?
と思われても全然ふしぎではありません。
理由としては
株式市場の上昇もありますが、
「新NISA」が始まって
記録的な資金流入がオルカンに起こっているためなのです。
わたしは去年の10月、こんなツイートをしました。
オルカン、誕生日おめでとう㊗️
— カン・チュンド@インデックス投資アドバイザー🙋♂️ (@4649kang) October 30, 2023
1歳の時はほんのよちよち歩きだったのに、5歳ですでに巨人のような姿に・・😲君に合うランドセル🎒はもうないので、これからは私たちの希望を背負ってください☺️これからもよろしくお願いします🙇♂️#eMAXISSlim全世界株式
『オルカン』は私たちの想像以上に
大きな希望を背負ってくれています。
ありがとう!
でも、大いに心配でもあります。
それは(どう見ても)
オルカン、オルカンでいいんでしょ。買いました、買いました。みたいな人が急増しているためです。
これから先、
株式市場が大きく下がった際に、
これまた容易に、
オルカン、オルカン、期待してたのに・・失望、失望。みたいに、ファンドから離脱する人が続出するのを懸念しています。
『オルカン』は、
日本を含む世界の株式にまんべんなく投資を行う。と形容されます。
まさにその通りです。
ですので、
世界の株式が大きく下がった際は
『オルカン』も大きく下がります。
これは歴然とした事実でしょう。
来週上がるかな?
今年は成績がプラスになるのかな?
みたいな短期的な視点だけでなく、
もっとダイナミックな視点で
『オルカン』の特性を見極めたほうが、
結果としてオルカンを長く保有しやすくなるのではないでしょうか。
『オルカン』の醍醐味ってどこにあると思いますか?
「カンさん。
オルカンは世界株式という大きな画面を
まるで『絵』のようにスクショしてくれるんでしょ?」
はい、確かにそれはそうです。
でも、それはあくまで
オルカンを「買った瞬間」のお話。
ココ、ちょっとだけ
公式サイトの力を借りてみましょう。
三菱UFJアセットマネジメントのこちらのページでは、
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)ってどんな投資信託? という問いに対して、ひとつの答えを以下のように挙げています。
画像元:三菱UFJアセットマネジメント
『オルカン』を特徴づける、もっとも重要なキャラなのです。
半分冗談のように聞こえるかもしれませんが、
『オルカン』を保有し続けるって、
わたしの1万字の説明よりも、
以下、YouTube動画を見ていただいたほうが理解は早いと思います。
この動画は1975年から2018年までの、
株式市場の時価総額ベースで見た「上位20カ国」の変遷を表しています。
何度でも見返してください。
再生速度は0.75倍のほうが分かりやすいかもしれません。
驚くべきことに、1970年代は
「アルゼンチン」や「イラン」が
上位20カ国にランクインしていました。
注目は「日本」です。
特に、1980年代に入ってからの伸びが驚異的です。
世界の株式市場時価総額の第1位となっているのです。
が、その後の凋落もまた顕著であります。
1990年代にはタイが姿を現し、
インドネシアがちらっと顔を出したり、
2003年頃からは、中国、インドがランクインし始めます。
これまでも、
時価総額ベースで見た『株式市場の順位とボリューム』は、ダイナミックに変遷してきましたが、
これからもダイナミックに変化し続けることでしょう。
それがマーケットのDNAなのです。
『オルカン』を持ち続けるということは、
『世界の変化』を目撃し続けること。
あなたもわたしも、投資期間が長くなると、必然的に市場の急落や暴落、または長い低迷期を経験することになります。
その際に、
「この大きなクラッシュも、
時価総額ベースで見た
『株式市場の順位とボリューム』の、ダイナミックな変化の一端なのだ。」
と思えるかどうか・・。
最後に、
『オルカン』の純資産額3兆円突破は一里塚に過ぎません。
君が目指すべきは30兆円、50兆円の頂(いただき)です。
カテゴリ:インデックス投資全般