ファンド解約は第1回目が最難
2024年3月24日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
クローゼットの衣類って、
実際は2割位しか使用していないってご存じですか。
仮に、ですが、
全財産の2割ほどしか使わずに「逝く」なんて
なんとも悲しいことです。
上記文脈を正確にご理解いただいているあなたも、いざ、資産を使っていく段になると、身構えてしまう傾向にあります。
もしも投資信託を解約せずに持ち続ければ、
10年後、総資産は減らないどころか、
増えている可能性すらあります。
奇妙な日本語かもしれませんが、
ファンドを持ち続けて、
老後に慎ましく暮らし(概ね公的年金の範囲内で)、
90歳を迎えて資産が増えすぎると、
別の心配(相続税)をしないといけなくなります。
ただ、投資信託を売却して「資金」を用立てるなんて、今までやったこともありませんから、
まさに『未経験・不安ゾーン』そのものなのです。
今は
「投資信託・定期売却サービス」など
便利なサービスがありますが、
最初に定期売却サービス設定の「タブ」をクリックする際は、もうドキドキ、不安に駆られることでしょう。
ホントに大丈夫なのか、と。
でも、
こんなこと(投資信託の解約)に最初から慣れている人なんて、ひとりもいません。
年を重ねるのも初めて。
投資信託を本格的に売っていくのも初めて。
はじめてだから『不安』になって当然でしょう。
振り返ってみれば、
投資と出会ったばかりのまだうぶな頃、
一抹の不安の中で
何しろリスク資産を買うなんて初めてのこと。
ホントに大丈夫なのか、と何度も画面を見直したことでしょう。
あの頃のことを思い出してみてください。
月収を超えるマイナスの収益になり、
もう投資を止めてしまおうと思いながらも、
決死に踏みとどまったあなた。
転職して、
今までの積立金額をキープできずに
なくなく金額を減らしたあなた。
それまでのアクティブファンドや個別株を一掃して、より低コストのインデックスファンドに勇気を持って乗り換えを行ったあなた。
半信半疑で始めたものの、
時間の経過とともに、
資産の増加とともに、
あなたは少しずつ少しずつ、投資に対する『信頼感』を醸成していったのではないでしょうか。
酸いも甘いも経験して
ここまで資産を育ててきたあなたが、
投資信託を部分解約して、収穫の瞬間を迎えているのです。
なにも恐れることはありません。
いっとう最初に、
ファンドの積み立てを開始した時のことを思い出しましょう。
慣れてしまえば、
ファンドの「取り崩し」も(積立と同じように)暮らしの中の『習慣』になります。
積み立ても、
ファンド解約も、
第1回目が最難なのです。
ファイト!
カテゴリ:リタイアメント・資産の取り崩し