『オルカン』の信託金限度額が5兆円に変更されています
2024年3月14日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
あなたは今年の1月、
『オルカン』の信託金限度額が
5兆円に引き上げられたのをご存じですか?
えっ、なにを突然!?
カンさん。
そもそも「信託金限度額」って
あまり聞きなじみがないのですが・・。
失礼しました。
投資信託の規模の上限(想定上のリミット)を指します。
投資信託の運用を開始する際、
便宜上、ファンドそのものの上限額、
つまりはそのファンドを入れる器の大きさを
「いくらぐらいにしておこう」と決めておくわけです。
今、オルカンの交付目論見書を見ていただくと、
信託金の限度額は
「5兆円」と記されています。
画像元:交付目論見書(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
投信資料館のこちらの記事によりますと、
一般的にアクティブ運用の投資信託では、信託金限度額は数千億円程度に設定されることが多いのだとか。
ところで『オルカン』の信託金限度額は実は、
2兆円から
(2024年1月に)5兆円に変更されているのです。
プレスリリースはこちら。
理由は明快です。
ファンドの『純資産額』が想定以上に伸び、
2兆円を超えることが確実となったためです。
上記から遡ること2年。
2022年の2月に、
実は『オルカン』の信託金限度額は
5000億円から
2兆円に変更されています。
プレスリリースはこちら。
そしてさらに1年前の2021年2月。
『オルカン』の純資産額はまだ(たった)1000億円を超えたばかりだったのです。
親戚の子どもが
小2、小3くらいから、
しばらく見ないうちに中学生になって
一挙に背が伸びて大人びたように、
『オルカン』も瞬く間に大きくなったという印象があります。
わたしは以前こんなツイートをしました。
『オルカン』信託金限度額を2兆円から5兆円に引き上げ🙂
— カン・チュンド@インデックス投資アドバイザー🙋♂️ (@4649kang) January 29, 2024
(これって公演会場を武道館から東京ドームに移した感じでしょうか) pic.twitter.com/jn0CRitbXK
しかしながらオルカンの
『信託金限度額』の引き上げは、
まだこれで終わりというわけではないでしょう。
まだ始まったばかりかもしれません。
多くの人の記憶に残る、
正統派の投資信託として、
ファンドの大きさ(純資産総額)は10兆円、20兆円を目指すことになるでしょう。
最後に先述した投信資料館の記事から引用しておきます。
2008年頃、国内で最大の投資信託である「グローバル・ソブリン・オープン」では、信託金限度額を10兆円としていました。
記録は塗り替えられるためにあるのです。
カテゴリ:インデックス投資全般, 投資信託あれこれ