資産運用はほんらい退屈なもの。面白い時は何かが間違っているのです
2024年3月12日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
古来より人は季節の移り変わりを
肌で感じてきました。
日本では「二十四節気」という考え方があります。
(細かい季節の分類法ですね)
わたしが長くお付き合いしているお客様のおひとりは、
『二節気』、
つまり年に2回「リ・バランス」を実施されています。
資産はどんな中身なのか?
安全資産(預金+個人向け国債(変動10年)
と、
8資産均等型ファンド
のみ
です。
お客様は10年近くかかって
上記「資産配分」にたどり着かれました。
個人の資産運用の実態とは、
ここに行き着くと思います。
※あくまで当クリニックの考え方です。
「広範な分散を施してくれる1本のインデックスファンド」がリスク資産ですから、
このリスク資産と安全資産の『比率』をしっかり定める(固定する)
そして継続的な管理。
かのお客様は、
安全:リスク資産= 4:6 でずっと管理を続けておられます。
これは退屈でしょう(笑)
しかし退屈な保有形態と、
退屈なメンテナンス(=リ・バランス)の繰り返しが、
個人の資産運用の実態であり、
この単純・単調な状態を長く続けることこそ、資産運用そのものなのです。
ココ、伝わっていますか?
「何か特別なことをしたい!」という欲との戦いでもあります。
お金の管理というものを、
上例のように
シンプルに繰り返せば、
それそのものが生活の『所作』になります。ホントです。
このお客様の場合、
安全資産:リスク資産= 4:6 でずっと管理を続け、
トータル資産からの「取り崩し」を続けられて、
(むしろ増えています)
ちなみに、
安全資産:リスク資産の比率を一定に保ちながら、
トータル資産から毎年『定率』で資産を取り崩す計算シートは、
ブロガーの愚者小路さんがこちらの記事で公開されています。
(とっても簡単です。)
でもさぁ、暴落が来たらどうするの?
という声が聞こえてきそうですが、
『暴落』がやってくることは『想定済み』です。
暴落がやって来て、
安全資産:リスク資産= 4:6 が
安全資産:リスク資産= 6:4 のようになり、
総資産額が1000万円、1500万円も減ることを「起こることなのだ」と想定しています。
暴落がやってきても、
急騰が続いても、
年2回の 衣(ころも)替えを行うように、
年2回『リ・バランス』を粛々と行う。
あくまで結果としてですが、
価格が下がった『リスク資産』を大いに買い増すことに。
大いに売却することになります。
『安全資産』はいずれの場合にも、受け皿になったり(追加投資の)原資になったりするわけです。
資産管理のルーチンとは、
年2回、
安全資産:リスク資産の『比率』を元に戻すだけ。
※年2回の『リ・バランス』のうち1回は、
「リ・バランスの作業」と「3.5%の取り崩しの作業」を兼ねることになります。
季節が巡っても
疫病が流行っても
戦争が起こっても
市場が栄え、衰え、また栄えても、
ひたすら同じことを繰り返すわけです。
資産運用はほんらい退屈なもの🥱
— カン・チュンド@インデックス投資アドバイザー🙋♂️ (@4649kang) March 2, 2024
面白い時は何かが間違っているのです。
あれ、面白くなってます❓
カテゴリ:ポートフォリオ運用