インデックス投資全般

きちんとシートベルトを締めて、市場に居続けましょう

2024年2月27日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

最近、X(旧ツイッター)を見ていて、

個別株を保有していた人が
これまでの成績を見て、

 

「これじゃあ、S&P500とかのインデックスファンドのリターンのほうが高いじゃん。」

 

という類のポストを複数発見しました。

 

 

個別株よりも、
インデックスファンドのほうが成績が良い?

(これって果たしてよいこと?)

 

 

 

 

 

「カンさん。
その人、たまたま業績が悪い株を持っていただけでは?」

まあ、それはそうかもしれません。

 

 

個別株投資では『正しい銘柄』、

つまり、
これから株価が上がりそうな会社を選ぶ必要がありますが、

 

市場が全体的に上昇していれば、
株価が上がる会社を選ぶのはそう難しくなくなります。

 

 

 

他方、

 

一部の銘柄が、
市場全体をけん引する場合はどうでしょう?

 

(今の米国市場がその『典型』かもしれません。)

 

 

 

 

 

以下、直近の、
それも「ナスダック市場」のお話になります。

 

 

 

ナスダック100指数の
今年に入ってからの上昇理由の9割以上が
同指数に組み入れられている『4つの会社』の株価上昇によるものなのだそう。

 

 

その『4社』とは?
エヌビディア、メタ、マイクロソフト、アマゾンです。

 

 

 

上記はナスダック100という「市場」の例ですが、

とある国の『株価指数』があって、

指数の上昇が
「ほんの一部の企業の」株価上昇に支えられているとすると、

 

 

個別株投資家のAさんは、

その「ほんの一部の企業」を選んで買わない限り、

自らが背負うリスク量に比べ、
乏しいリターンしか得られないことになります。

(割に合わない投資になる可能性が高い。)

 

 

 

 

 

いっぽう、
インデックス投資家のBさんはどうでしょうか?

 

仮に、株価指数の上昇そのものが、
「ほんの一部の企業の」株価上昇に支えられているとすると、

指数の上昇は「いびつなもの」になります。

 

この「いびつなもの」という表現は、
あくまで
インデックス投資家を念頭に置いたものですが、

 

要は、

 

自らが背負うリスク量に比べ、
過大なリターンが得られてしまう・・ということ。

 

個別株投資家とは逆の意味で「居心地が悪い」のです。

 

 

 

 

 

米国市場は明らかに
この「いびつさ」が拡大しています。

 

より詳細には、

巨大テック企業の、
マーケット全体(時価総額)に占める比率が上昇。

 

→ 従って、
テック企業の株価上昇が『株価指数』により如実に跳ね返る。

 

 

ということは・・?

 

テック企業の株価下落も、
『株価指数』に
より如実に跳ね返ってくるわけです。

 

皆さん、
きちんとシートベルトを締めて、市場に居続けましょう!

 

カテゴリ:インデックス投資全般

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