確定給付年金(DB)から確定拠出年金(DC)へ移行の際に、800万円が入金されて(いきなり)金融商品選んで!と言われる不条理について
2024年2月4日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
もう20年は続いています。そして、これからも継続するでしょう。
これは(まさに)『大改革』です。
いいえ、NISA口座の話ではありません。
あなたがお勤めの会社の年金制度の『大変貌』、
具体的には
確定給付型の年金(DB)から、確定拠出型の年金(企業型DC)への制度移行のお話です。
まとまったお金が振り込まれるから『金融商品選んで!』とか、まったく意味分かんないよ。」
という独り言が、
日本全国あちこちで聞かれているはずです。
そしてその声は、これから先も、何百万人の口から聞かれるはずなのです。
実際、確定給付型の年金(DB)から、
確定拠出型の年金(企業型DC)へ制度変更は、日本の企業内で加速しています。
これは『会社』がやってくれた資産運用を、
『自分』で行う資産運用に転換する、ということに他なりません。
えっ!?
となりますよね。
中には『退職一時金制度』を見直し、
その一部または全部を
確定拠出型の年金(DC)に移行する企業もあります。
リタイア時のご褒美「退職金」も、
長い目で見れば、過去の遺物となる可能性があるのです。
そもそもNISAは自分で欲して加入する制度ですが、
DC(確定拠出型の年金)は
向こう側が勝手に制度変更をして、
「あとは自分で金融商品選んでくださいね。」と言われるわけですから、まさに青天の霹靂!
不条理ですらあります。
(不安に感じたり、多大なストレスを抱えたりするのも十分頷けます。)
そもそも、従前の「確定給付型の年金」(いわゆる企業年金)にも、
従前の「退職金制度」にも、
あなた個人の『勘定資産』というものがあります。
それを(例えば)100% 確定拠出年金 に移換させるとなると、
あなたがその会社で勤務してきた『年数』が長ければ長いほど、けっこう大きな金額ベースになるわけです。
あなたが勤務する会社の『年金制度』が変更されるだけで、
本当に数百万円単位のお金が振り込まれ、突如「資産運用を始めてください」に、なるわけです。
毎月の掛金2万円や2.5万円だけの話ではない、という点がポイント。
これは(お金の管理における、)
他者(会社)責任 から、
自己責任への転換に他なりません。
なんで?とか、イヤだとか、
面倒くさいとか、対応したくないよ。とか、
不条理だ!というお気持ちはすごーく分かります。
が、冷静に捉えてみれば、
【変化】は【チャンス】であります。
(Change と Chance で一文字しか違いませんし)
なんだなんだ、投資の『原資』が一気に500万円も、800万円も増えて、ラッキーじゃん、
くらいに思っていただきたいのです。
NISA口座のほうでは、天から500万円もお金が降ってくることはありません。
これはチャンスなのです。
ただし、確定給付年金(DB)から、
確定拠出年金(企業型DC)へ『移換』する際には十分注意が必要です。
続きは次回に・・。
カテゴリ:確定拠出年金(iDeCo・企業型)