人生は放物線。投資も放物線。
2024年2月1日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
今年56歳になります(私事ですが。)
もう肉体的なピークはとっくに過ぎて、
人生の「下り坂」に入っていると実感します。
昔は皆60代くらいで亡くなっていましたが、
今は「下り坂」の時間がけっこう長いです。
同輩諸氏、
目が見えにくくなり、
私は全部当てはまります(笑)
標題に、
「人生は放物線・・」と記しましたが、
わたしはおそらく今、
最期の「球」から6つ目あたり? ↑
に居るのでは?(健康寿命的に見て。)
あるいは、
あなたの『投資』はどうでしょうか。
このような放物線よりは多少、
『下りの部分』で
緩やかな動きにしておく必要がありますが、
しかし、基本的には、
あなたの「お金」も
『最期』に向かって少しずつ減っていってもよいわけです。
例えば一例ですが、
死ぬ時に1000万円位あればOK。
2000万円位残っていたら御の字。みたいな感じで「割り切っている人」もけっこうおられます。
心身の老いはゆっくりと進みます。
時間の経過とともに、確実にカラダは枯れ・衰えていくのに、
メディアでは「いつまでも元気に!」とか
「こんなに歩けるよ!」みたいな
『きれいごと情報』で溢れていて、
人間が老い・衰えていく「実態」と
「イメージ」の乖離が甚だしいです。
そもそも『長い老い』を経験するとは?
少しずつ元気でなくなっていく・・ということです。
あなたの『お金』も同様でしょう。
いつまでも(いつまでも)
元気でどんどん増やして・・と、
「上り道」に永遠に居ると勘違いして、
いつまでも上を向いていたら、きりがありません。
それこそ、
大前研一さんが言うように、
よい意味合いで
「ゆっくり・ゆっくり衰えて」よいのです。
あなたも、あなたの資産も。
あなた自身は「したかったこと」を悔いなくするべきですし、そのために、悔いなくお金を使っていくべきでしょう。
(ところで、)そもそも定年退職したからといって、
投資信託を劇的に売却することって「ありません。」
まさに『放物線的』に、
長い下り道の中で、
だらだらと投資は続きます。
へたをすると、
「積立期」と同じくらいの時間を用いて、
資産の「取崩し期」を経験することになるかもしれません。
・定率(年)で、
・資産『全体』から、
しかも、
・全資産の 半分程度は『リスク資産』を持ち続けたまま、
よい年も悪い年も、
少しずつ「資産」を取り崩すやり方は、
私がFPとして経験を重ねてきた結果辿り着いた『方法論』であり、それはこちらの書籍でもまとめています。
長くなった人生に対抗するための『措置』なのです。
積み立ても長い道のり。
取り崩しも長い航海。
投資は「生涯」続きますが、
放物線のように
資産が少しずつ減っていくことを容認してあげましょう。
(そうすれば、)きっとあなた自身がラクになりますよ。
カテゴリ:100年ライフプラン, リタイアメント・資産の取り崩し