『Smart-i 8資産バランス 成長型』ってご存じですか?
2024年1月31日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
1日1回、
投資信託の運用レポート(マンスリーレポート)を見るのが日課になっています。
また、
「これ、なかなかユニークだな」と思えるファンドを探すのが(ほとんど)趣味のようにもなっていますw
『Smart-i 8資産バランス 成長型』は、
知る人ぞ・知るバランスファンドといえるでしょう。
目立たない、渋めのファンドですが、
『資産の配分』という意味では深掘りするに値する投資信託といえます。
(SBI証券、楽天証券などでも購入可能。
もちろんNISAの『つみたて投資枠』で買えます。)
画像元:マンスリーレポート「Smartーi 8資産バランス 成長型」
上記、当該ファンドの『資産配分』です。
〇 オルカン、米国株式ファンドなど、株式100%で『リスク資産』を所有するには抵抗がある
〇 = 債券も少し保有しておきたい
〇 REIT(不動産投資信託)も資産分散として持っておきたい
〇 かと言って、
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)ほど『単純明快』にはしたくない
つまり、時価総額加重ベースの「ウェイト」(比率の多い・少ない)にも留意して欲しいのだ。という人に向いているでしょう。
そして、
時価総額加重ベースの「ウェイト」(比率の多い・少ない)にも留意した結果、『Smart-i 8資産バランス 成長型』の通貨分散は以下のようになります。
画像元:マンスリーレポート「Smartーi 8資産バランス 成長型」
Smart-i 8資産バランス 成長型の「資産配分」を精査すると、
画像元:マンスリーレポート「Smartーi 8資産バランス 成長型」
『債券』への投資割合が 約12.8%。
相対的にリスクが高い『REIT』への投資割合は 約14.1%です。
(先進国リートが国内リートの約2倍「配分」されているのが特徴。)
そして株式への投資割合が約72.9%。
全世界株式インデックス(MSCI ACWI)の「配分比率」と比べると、若干、日本株式、新興国株式を多めに組み入れています。
債券:株式:REIT = 37.5%:37.5%:25%
Smart-i 成長型)
債券:株式:REIT = 12.8%:72.9%:14.1%
という「比較」をしてみれば、
『Smart-i 8資産バランス 成長型』は、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」よりも、また「楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)」よりも、大きなリスクを負っていることが分かります。
リスク耐性に合わせて、細かなファンドの選択肢があるのは良いことでしょう。
最後に、
「Smart-i 8資産バランス 成長型」の運用管理費用は年0.220%(税込)となっています。
十分に低廉な手数料率といえますね。
カテゴリ:バランスファンド