100年ライフプラン

45歳からのマネー見直し術(こんまりさんの「お片付け術」に学ぶ)

2024年1月25日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

日本人なら誰でも知っている『お片付け術』の専門家。

そう、近藤麻理恵さんです。
ネットフリックスにも登場され、今や世界的に有名な方です。

 

 

 

 

 

(ところで、)こんまりさんの需要がいっこうに衰えないのはなぜ?

 

まだまだたくさんの人のお部屋が、
雑多なモノで溢れているからでしょう。

 

 

では、どうして『モノ』が過剰になってしまうのか?

 

もちろん「欲しいモノ」はたくさんあります。

 

でも、その「欲しいモノ」って
企業や広告代理店に煽られて『欲しいと思わされているモノ』なのかもしれません。

 

 

 

 

 

大抵の場合、
欲しいと思わされているモノ 必要なモノ ではないでしょうか。

 

実は金融商品も同じです。

 

 

金融サービス業や広告代理店は、

貯蓄性の商品(保険含む)、
投資性の商品を問わず、

 

できるだけ多くの金融プロダクト(不動産も含む)を販売し、できるだけたくさんの利益を得ようとします。

 

これは株式会社としては当然でしょう。

 

 

でも、
私たちは、

少なくとも45歳くらいになれば、

『欲しいと感じて購入した金融商品』と、
『真に必要な金融商品』との間に ギャップ が生じていることに気付くようになります。

 

 

 

 

 

こんまりさんも言っておられますが、

 

モノが多ければ多いほど
それらのモノを認識したり、
それらと関わる時間が生じてしまいます。

それだけ、時間とエネルギーを消費させられるわけです。

 

 

『お片付け』の本質は、

暮らしの中で、何が必要で・何が要らないのか、

何を加えて・何を省くべきなのかを、
ゼロベースで思考し、決断し、実践することではないでしょうか。

 

 

 

 

 

(突然ですが、)あなたは、

「イベント」ごと「人」ごとで 金融商品 を分けて購入したりしていませんか?

 

図星ですか・・?

 

 

 

 

また、例えば公共料金、塾、お稽古ごと、クレカ用、フィットネス会費の『引き落とし口座』がバラバラで、結果「銀行口座」が4つも5つもあったりしますか?

 

あるいは、マイホームを買いたいから住宅財形をしていて、
子どもの教育費の準備のために学資保険に入っていて、

 

企業型の確定拠出年金は・・?

ご主人は定期預金で、奥様は外国株式インデックスファンドと日本株式ファンドと外国債券インデックスファンドで、

 

 

(またあるいは、)会社の福利厚生であると思ってご主人は持ち株会に入り、

奥様はオーストラリア旅行のお土産である豪ドル預金を(半分は運用のつもりで)まだ保有していたり、

 

「これはお得かも」ということで、

株主優待用の個別株を4銘柄ほど持ちながら、高配当株のETFを3本、

昔銀行の窓口で買った手数料の高いアクティブファンドも2本あり、そしてまた、インデックスファンドも、ソフトバンクの社債も、南アフリカのランド建ての債券も保有されている・・。

 

 

 

 

 

まだまだ続きますよ。

 

 

保険については・・?

コープ共済の医療保険(ご夫婦共)、ジュニア保険(子供用)、アフラックのがん保険(ご夫婦共)、

ご主人が若い時に入った終身保険から、奥様のアクサのユニット・リンク(変額保険)、それに養老保険に収入保障保険まで入っている状態。

 

 

ちょっと一息入れましょう(^^)

 

 

 

 

 

私たちのお金はざっくり分けると、

 

・貯める(生活防衛資金含む)
・増やす
・備える(万一の保障、補償)

 

たったこれだけです。

 

 

目の前に下記3つの『箱』が並んでいると想像してみてください。

 

 

 

・貯める(生活防衛資金含む)
・増やす
・備える(万一の保障、補償)

 

人によって、
3つの『箱』の金額ベースの「大きさ」は違うと思いますが、

 

 

たとえば「備える」で必要なのは、
ほんとうにミニマムな考え方でいえば、

 

〇 死亡保障のみを買う保険(もしお子さんがいれば)
〇 自動車保険(補償を買う)

 

のみでOKでしょう。

 

(ローンなしでマイホームをご所有の方は
自分で火災保険に入ることもお忘れなく。)

 

病気も心配ですが、
いざとなれば、自分の貯蓄から賄えます。

 

 

 

 

・貯める(生活防衛資金含む)も、預金と個人向け国債(変動10年)で十分でしょう。

ペイオフが心配な人は個人向け国債を多めに買っておけばOKです(なるだけ預金口座の数を少なくしましょう)

 

 

次に・増やす ですが、

近年はiDeCoやNISAの普及で
どうしても『口座』が複数に跨ってしまいますが、

考え方として大切なのは・・、

 

【ご一家として、ひとつの資産配分を維持すればよい。】というもの。

 

イメージとしては、
『ザ・我が家の資産配分!』を決定、管理していくわけです。

 

 

 

 

たとえば、です。

8年後、長女さんの教育費のために、
あなたの特定口座から投資信託を計250万円だけ「解約」してもよいわけです。

 

そして(そこから)20年運用を続けて、
今度は、ご夫妻のセカンドライフ用資金として規則的にファンドを解約していく・・。

 

 

ここ、重要なのですが、

『イベント』ごとに、
『人』ごとに、
いちいち「別々の投資信託」を手当てしたりする必要はありません。

 

 

普遍的で使いやすい1本の投資信託を購入して、
それを『複数の用途』に用立てていくという考え方は決して間違っていません。

 

 

 

 

 

かえってシンプルな資産管理となり、
真に必要なモノ(金融商品)だけを保有するので、無理、むら、ムダがなくなります。

 

 

最後に、近藤麻理恵さんは著書でこうおっしゃっています。

 

家を片づけることは
自分の身の回りや過去に「片をつけること」です。

 

さあ、人生の後半戦に向け、マネーの「お片付け」を始めてみませんか?

 

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