その他・雑記

ヒトの進化を担うのは若者ですから、超長寿化を願うのは危うい方向では?

2023年11月1日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

高齢化社会は、
なにも日本に限ったことではありません。

 

先進諸国全体で高齢化の進展は顕著ですし、
先日読んだ記事では、

 

タイやベトナムでも
すでに人口ボーナスのピークは過ぎ、
このまま行けば
高齢者の人口比率が高まっていく・・と記されていました。

 

 

人類の高齢化は、
(実は)人類が「豊か」になった結果です。

 

 

 

 

 

これ自体は喜ばしいことですが、

しかし、
生物学的には

「ちょっとおかしなこと」だと
(私見ながら)わたしは感じています。

 

 

生き物としてのピークを過ぎた、
老いた生命体が、
その種の中で『一大勢力』を形成するなるなんて、前代未聞のことでしょう。

 

 

高齢化が著しくなると、
社会全体が保守化し、

世の中が進化するより、
「もっとゆっくり、このくらいで十分じゃないの。」という空気が蔓延します。

 

 

変化よりも、安定を嗜好する雰囲気が色濃くなるわけです。

 

 

 

 

 

そのうえ
ヒトは超長寿化の研究に熱心で
「120、130歳を生きるのも夢じゃない!」と言い始めています。

 

ナンセンスだと思います。

 

 

偉そうな物言いをしているわたし自身も、
日々老化しており、
間もなく高齢者になりますから、

声を大にして、

 

老いて衰えれば、静かに去るのみ。

 

と言いたいのであります。

 

 

社会は若い人のために在るべきです。

 

これまでもそうでしたし、
これからもそうあるべきでしょう。

 

なぜなら、
ヒトの『進化』の行方を握っているのは若者ですから。

 

 

 

 

 

20年~30年前のネット社会の出現によって、

年長者から(当時の)若者に、
経済的、社会的主導権が大きく移行するかに思えた時期がありました。

 

しかし、
いわゆる『ライブドア事件』の発生によって、
既存勢力が新興の勢力を封じ込めます。

 

この事件の社会的なインパクトを私たちは未だ消化し切れていません。

 

 

しかしながら、
これから先も
『テクノロジー』は進歩し続けます。

 

生まれながらにスマホを持ち、
生成AIと会話しながら育つ人たちは、
明らかに(わたしなどとは)違う景色を見ることになるはず。
経済力のみならず、「数」のうえでも劣勢に立たされる若者の唯一の切り札が、テクノロジー(技術革新)なのです。

 

 

 

 

映画「シン・ゴジラ」の中で
総理大臣が乗ったヘリコプターが
ゴジラが発した熱線によって撃墜され、
総理を含めた閣僚11名が死亡します。

 

 

不謹慎な言い方ではありますが、

この、
押さえつけられていたフタが取れたあと、

若手の官僚や研究者たちは
事態収束に向け一致団結するに至るのです。

 

 

若者はいつも「アンチ現状」
「アンチ既得勢力」でした。

 

その若者の抵抗は100年前、
少数の高齢者が住まう社会で行われていました。

 

今の若者のレジスタンスは?

既得権益、社会的影響力のみでなく、
「数」のうえでも優位に立つ高齢者が住まう社会で行われます。

 

 

フタはかつてないほど、
強力で大きいのです。

 

 

若い人の間で
厭世観がはびこるのも分かるような気がします。

 

 

 

 

 

いっぽうで
高齢者が主流となる社会は、
どこか大転換の予兆を感じさせます。

 

世の中のガラガラポンを、
例えば『株式市場』という様相で映し出すとしたら、

(たいへん不謹慎な妄想ではありますが、)

 

年長者(資産家)の資産を減らし、
若者(資産少)に資産を創る機会を与えるマーケットの粋な計らいこそ、株式市場の『暴落』といえるのかもしれません・・。

 

 

繰り返しですが、
ヒトの進化を担うのは若者なのです。

 

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