インデックス投資全般

平均こそが「投資の大衆化」をもたらしたキーワード(インデックス投資の功績)

2023年10月27日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

いつも拝見しているちゅり男さんのブログから。

 

株式投資でありがたいのは、

 


VTやeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を購入すればそれだけで初心者であっても平均点が確保できる点です。

 

この言葉にはっとさせられます。

 

(まさに)灯台下暗しで、
(しかし)よく考えてみるとスゴイことなのです。

 

 

勉強の成績でも
お仕事の評価でも、
『平均』にたどり着くって、けっこうタイヘンなこと。

 

ウクレレの練習でも
マウンテンバイクでも
着物の着つけでも、

『平均並み』にこなせるようになれば、

立派に褒められるべきことです。

 

 

 

 

 

ところがインデックス投資では
ちゅり男さんが言われる通り、

 

誰でも『平均』程度のリターンが獲得できます。

 

(平均獲得まで、10時間の研修を受けないといけないとか、ありません。)

 

 

ただし、多くの人にとって『ハードル』が存在するのも事実です。

それは、平均点を確保できる「道具」を、がまん強く持ち続けられるかどうか?

 

 

何しろこの「道具」は、不規則にその価格が変動します。

 

 

 

 

今年は調子が良かったのに、来年突如として『市場の平均』がマイナス29%くらいに下落する。

 

これも立派な「平均点」の獲得になってしまいます。

 

 

いっぽうで、インデックス投資そのものは私たち投資家に、違った視点を与えてくれます。

それは投資を
『勝つ・負ける』という二元論で捉えることからの脱却です。

 

 

〇 優良な銘柄を、
〇 いかにタイミングよく売り買いできるか。



このルールに従って、
数多の投資家とその成績を競い合ってきたのが個人投資家の歴史の99%でした。

 

 

 

 

 

銘柄を選ばない、タイミングを計らないというのは、ある意味「画期的なこと」で、

『平均点』を持ち続けるだけでは実際(理屈としては)半分近くの投資家に(その成績において)負けてしまうわけです。

 

「それはそれでOKよ。」という潔さ、欲のなさも、従前の投資家らしからぬ、新たな投資家像の出現といえます。

 

インデックス投資を続けると、
あなたのライバルは、となりの個人投資家ではなく、市場そのものになります。

 

 

 

 

『平均』を獲得し続けるためには、「市場」に居続けることが求められ、そこでは「市場の傍若無人な振る舞い」といかに折り合いを付けるかが求められます。

 

 

マーケットという、理不尽な生き物への深遠なる理解を積み重ねる・・

 

これこそが、平均獲得投資法を長持ちさせる秘訣でしょう。

 

 

とにかく「全体図」から見て、『真ん中』あたりの成績は常に獲得できるわけです。

これは客観的評価・・

 

 

自分の投資を自分の中だけで、上手くいったか・失敗したか。
儲かったか・損したか。
と評するのは主観的評価・・です。

 

 

自分の中だけで投資と悪戦苦闘するのは、まるで個別のブースで、自分の感覚(主観)で戦うゲームのようです。

 

結構しんどくなりますよ。

 

 

 

そうではなく、
人と会社の営みを総体として反映する、
市場(マーケット)の成長にお金を託すことで、

より長期の、よりシンプルな投資という行為に
あなた自身を委ねることが出来れば、

 

それは、投資以外の時間の創出、
投資以外へのパワーの創出につながらないでしょうか?

 

 

あなたは、
投資という『マラソン』を走っています。これからも走り続けます。

 

あなたがインデックス投資を実践しようが
アクティブ投資を実行しようが、

投資というマラソンには(自分以外に)たくさんの「走者」がいます。

 

あなたは『平均』というアイデアを持つことで、
「自分の走り位置はどの辺りだろう?」という客観した視点を持つことが出来るのです。

 

 

 

 

 

長―く続く、マラソン走者の列を、
上空から眺めていると想像してみてください。

 

 

ずっと前を見ると、
自分よりスゴイ成績を上げる人もいます。

また後ろを振り返れば、
目も当てられないほどひどい成績の人もいるわけです。

 

それが投資というフィールドの実態。

 

 

『全体の中でどの辺り?』

 

えーっと、自分はいつも「平均」は獲得できているよ。というのがインデックス投資なのです。

 

 


後年、誰かが「投資100年の歴史」という書籍を著すときには、

インデックス投資は
『投資の大衆化に寄与した。』と記されることになるでしょう。

 

 

 

「ワタシにも出来るかも・・」と、
何百万、何千万人の人に思わせた功績は、決して過小評価されるべきではありません。

 

個人の資産運用で大切なのは、
投資というマラソンを早く走ることではなく、
(平均であっても)それを走り切ることなのです。

 

 

 

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