新NISAの積立設定はどうするの?現行NISAから新NISAへの引き継ぎは? SBI証券と楽天証券のケースについてお答えします
2023年10月21日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
間もなく『新NISA』が始まります。
すでに現行NISA(一般NISA・つみたてNISA)を開設している人は、自動的に『新NISA』が開設されるので安心です。
でも、です。
今「つみたてNISA」で33,333円積立設定している人はどうなるの?
つまり、
また自分で新たに『新NISA』の積立設定をする必要がある?
こういう、
実務的な取り決めについては、
事前に知っておいたほうが良さそうですね。
まずは『楽天証券』です。
楽天証券
『2024年から始まる新NISA制度(新しいNISA)』
のページをご覧いただくと、
2023年にNISA口座で積立を開始すれば、
新NISA口座に積立設定を引き継ぎます。
と明記されています。
現行NISAの「積立設定」が
新NISAの「積立設定」に引き継がれるわけです。
現在のNISA口座の積立設定は新NISAにそのまま移行されますか?
積立設定は12/31時点の設定内容をもとに新NISA口座に自動で引継ぎます。
つみたてNISA口座で設定しているものは、つみたて投資枠に全銘柄が引き継がれます。
一般NISA口座で設定しているものは、成長投資枠に引き継がれます。
なるほど。
上記を換言すれば、
新NISAにて、
〇 違う金額ベースで積立設定したければ、
さらに言えば、
つみたてNISA(現状:積立金額3万円)と同じインデックスファンドを『新NISA』で積み立てるにしても、
というような場合には、
新NISA:成長投資枠 8万円
というふうに、
積立設定の『変更』を行う必要があります。
このあたりの補足情報を
AERA dot.さんが丁寧に教えてくれています。
(以下、
現行NISAをすでに実施している人向けと想定してください。)
そもそも新NISAのための積立設定ができるようになるのはいつ?
1月から銀行引き落としで投資信託をつみたてたいなら?
SBI証券は「11月29日(11月30日午前6時)まで」に設定を済ませる。
楽天証券の銀行つみたては毎月7日か24日を選ぶ形。前者なら「12月12日まで」、1月24日買付なら「12月25日まで」だ。
なるほど・・。
さて、
ここからが『本題』です。
新NISAの積立設定の受付開始について、
楽天証券ではこう謳っています。
再び楽天証券のサイトから。
新NISAでの積立設定はいつからできますか?
■すでに楽天証券でNISA口座をご利用されているお客様
2024年1月から積立内容を変更したい場合は、11月13日8時以降に「積立予約サービス※」をご利用ください。
積立予約サービス?
以下が該当ページとなります。
事前に予約をしておけるわけですね。
画像元:楽天証券
なんだかサクサク設定変更が出来そう。
『SBI証券』も負けじと頑張っています。
=投信積立設定の引き継ぎルール=
【現行のつみたてNISAの投信積立設定】
新NISAのつみたて投資枠の積立設定に引き継がれます。
【現行のNISAの投信積立設定】
新NISAの成長投資枠の積立設定に引き継がれます。
画像元:SBI証券
こちらは、
新NISA用の積立設定が『自動追加』されるわけです。
画像元:SBI証券
先ほどと同様、
あなたが『新NISA』にて
〇 異なる積立金額にする
ような場合は、「自動追加」された項目内の
『設定変更』のタブをクリックすればよいわけです。
SBI証券ページの説明文を読む限り、現行NISA(つみたてNISA・一般NISA)の積立設定を、へんに削除しようとしたり、変更しようとしたりしないほうがよさそうです。
なぜなら、
なお、「旧NISA・つみたてNISA」設定は2023/12/30(土)以降、お客さまによる操作なしで解除を実施する予定です。
と明記されていますから。
整理しておきましょう。
〇 楽天証券の場合、
11月13日(月)以降~
〇 SBI証券の場合、
11月18日(土)以降~
実際に『画面上』で設定変更が可能になります。
上記日付を覚えておきましょう。
なお、
AERA dot.
『新NISA「SBI証券vs楽天証券」最速いつから〈つみたて設定〉できるのか?』
によれば、
SBI証券、楽天証券だけでなく、
マネックス証券、auカブコム証券でも、
現行のNISAでの積立設定は、
『新NISA』での積立設定に自動的に引き継がれると記されています。
繰り返しですが、
『新NISA』にて、
・積立金額を変更したり、
・積み立てるファンドを変更したりする場合は、
自身で『変更』の手続きが必要になるということです。
最後に大事なことをひとつ付け加えておきましょう。
たとえば、
特定口座で月5万円の積立投資を続けてきた人が、
そのつみたてを『新NISA』での積立に変更したいとします。
そう・・、
ファンドの「積立設定」を、
上記、くれぐれもお忘れなく・・。
カテゴリ:NISA活用法