こころの中にお金の悲しい記憶があっても、大丈夫です
2023年10月20日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
人間は誰でも月である。
誰にも見せない暗い面を持っている。
これはアメリカの作家
マーク・トウェインの言葉です。
万が一の話ですが、
あなたにとっての
誰にも見せない暗い面が、
仮に「お金のこと」であっても大丈夫です。
人は規律と思考の持ち方によって
ネガティブをポジティブ事に変換できますから。
どうしてお金回りのことが
『ネガティブ事』になり得るのでしょうか?
もしかすると、
私たちが体験する
お金の『初期印象』が影響しているのかもしれません。
当クリニックでは、
マネー問診票【あなたとお金の親密度を測るための55の質問】にお答えいただくのですが、
その中に、
次のような質問があります。
17 お金についていちばん悲しかった記憶はどんなものですか?
「悲しい記憶」というのは
出来れば思い出したくないものですが、
例えば、
〇 友人に貸したお金が返ってこなかった時
〇 自分名義の預金通帳の預金が減っていた時
(親が使っていたことが分かった時)
など、
悲しい原風景を
こころの中に宿してしまうことがあります。
普段は抑圧されていますが、
私たちはみな、お金に対して『感情』を抱いています。
以下、
少し単純に聞こえるかもしれませんが、
「お金は便利なもの、よいものなんだ。」
と思えるのか、
「お金は争いのもとになる、汚いものだ。」
と思ってしまうのかで、
その後の、
お金に対する『基本姿勢』が違ってきます。
私たちは一人ひとり、
どんなふうにお金と関わってきたのか、
異なったヒストリー(歴史)を持っており、一人ひとりが独自の『お金観』を有しています。
仮にお金回りのことで
よくない記憶が刻まれ、
お金に対するイメージが固まってしまい、
お金をもっとうまく活用できるはずなのに、
お金のことをどこか忌避してしまっている・・
というようなことはないでしょうか?
例えば他にも
こんなエピソードが思い当たります。
(それが原因で)いじめられていた。
お金(相続)のことで豹変し、
それ以来、親戚づきあいがなくなった。
不本意なお金が入ってきて、
それ以来、お金の存在が重荷になっている。
どのケースも、
お金そのものに罪があるわけではありません。
あなたの心が痛み、
お金に対するイメージが悪化して、
お金に対する『信用』が欠けた状況になっているのです。
逆に
お金がきっかけとなって
人生が思わぬ方向に広がったりすることもあります。
ほんとうはお金は、善にも悪にも、プラスにもマイナスにも作用する触媒なのです。
今もしも
あなたの中で、
お金に対する忌避衝動が起きているなら、
その「鎖」を、
あなた自身が解き放ってあげる必要があります。
色も感情もないわけですから。
あなたがお金をどう扱うのかは
100%あなた次第です。
人は規律と思考の持ち方によって
お金のネガティブをポジティブ事に変換できるのです。
カテゴリ:お金の摩訶不思議