インデックス投資全般

「eMAXIS Slim 全世界株式」と「eMAXIS Slim 8資産均等型」の混ぜご飯はいかが?

2023年10月19日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

わたしが運用相談の現場で感じるのは、
『投資信託を選び切る難しさ』です。

 

たとえば、こんな一例。

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は株式100%ですから、当然背中に背負うリスクは大きくなります。

 

2020年3月の『コロナショック時』には、
30パーセント超のマイナスになりました。

 

その対比で言えば、

「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は債券を37.5パーセント有しており、全世界株式に比べてリスクは小さくなります。

 

それでも『コロナショック時』には
20パーセント強のマイナスになりました。
(REIT(リート)が株式以上に下落したため。)

 

 

そんな二つのファンドを『混ぜご飯』すれば、
意外に?あなたのリスク・リターン特性にピッタリ近づくかもしれません。

 

 

 

資産運用に完璧はありませんが、それでも私たちは「この資産配分がワタシにちょうど合っている!」という肌感覚が欲しいものなのです。

 

さっそく、
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を『半分ずつ』組み合わせてみましょう。

 

 

 

 

 


この「混ぜご飯」=『合成ポートフォリオ』

 

株式の組み入れが 68.75%
リートの組み入れは  12.5%
そして残りの  18.75%のみ が債券となり、

 

それなりの「ハイリスク型」ポートフォリオとなります。

『リスク選好度』が低い人には向かないファンドの組合わせになることをどうかお忘れなく!

 

 

まずは「株式」を見ていきみましょう。

「eMAXIS Slim 全世界株式」の23年9月末現在の月報を見ますと、

国地域別の割合は
以下のようになっています。

 

 

※ この数字は随時変遷します)

画像元:「月報」eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

 

 

いっぽう「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の形は?

 

 

 

 

 

そのうち『株式の内訳』は?

 

国内株式   12.5%
先進国株式  12.5%
新興国株式  12.5% となります。

 

ふたつのファンドの『株式』を「半分」ずつ混ぜると、合成ポートフォリオから見た数字は・・

 

株式の割合 68.75%)

 

国内株式  9%
先進国株式 48.10%
新興国株式 11.65%

 

となります。

 

また、当該合成ポートフォリオの「円建て資産」はおよそ21.5%です。

(8資産均等型そのものの円建て資産は37.5%ありますが、全世界株式の円建て資産は5.5%しかないため。)

 

 

 

 

まぜご飯?

 

 

もちろん当該『混ぜご飯』は新NISAに活用することも可能です。

 

「eMAXIS Slim 全世界株式」
「eMAXIS Slim 8資産均等型」とも、
つみたて投資枠、成長投資枠両方で購入が可能です。



シンプルに、

 

『つみたて投資枠』
月5万円 全世界株式
月5万円 8資産均等型

 『成長投資枠』
月10万円 全世界株式
月10万円 8資産均等型



という積立設定を行うことも出来ます。

 



もちろん新NISAの枠を埋めたあと、
特定口座にも積立投資できる余力があれば、

同じように、

全世界株式 1/2
8資産均等型 1/2 と設定すればよいのです。

 

 

 



最後に、
マネックス証券、松井証券をiDeCoの窓口とすれば、
イデコでも
「eMAXIS Slim 全世界株式」と「eMAXIS Slim 8資産均等型」の『混ぜご飯』が可能になります。
 

 

カテゴリ:インデックス投資全般

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