投資未経験者のあなたへ。NightWalkerさんの新刊『新NISA対応! ラクにお金を増やせる最強のインデックス投資』を読んでから投資を始めましょう
2023年10月17日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
いつもブログを拝見している
NightWalkerさんの新刊を読み終えました。
この本はズバリ、
投資の初心者に向けて
本物の長期投資を説いています。
長期投資というと、
「5~10年くらいかな?」と思われるかもしれませんが、
NightWalkerさんはもっと骨太な考えをお持ちです。
長期投資がプラスになるための期間は、
固く見ると、名目で 20年、インフレ負けのない実質で 30年かかります。
10年程度で見れば、マイナスもあり得ます。
ハイ、納得です。。
20~30年といえば、
人生の中でけっこうな時間を占めます。
投資はそれくらい腰を据えて、
長きに渡って取り組むべき行為と仰っているわけです。
本書は、
〇 インデクスファンドという道具を用いて、
骨太の長期投資を実践しましょう!と説きます。
投資未経験者に親切な点は・・?
☑お勧めのネット証券を
比較すべき複数の項目から示してくれている所
☑金額ベースでいくら位から
投資を始めるべきかを説いてくれている所
もちろん具体的に
☑どんなインデックスファンドを
選ぶべきかも詳述されています。
(第3章『実践編』
「インデックスファンドを選ぶ7つのポイント」を読めば、しっかり理論武装もできますよ)
ただ、
投資未経験者にとって、
『自分がどのくらいの価格変動(リスク)に耐えられるか?』を知るのは困難を極めますね。
そんな中、
NightWalkerさんはこう述べます。
「つみたて投資」をしながら自分を知ろう
と。
最初から
リスクに対する選好度・拒否度を正確に計るなんて無理だから、つみたて投資で少しずつリスクを取っていけばよいのです。という意味なのです。
なんと
NightWalkerさん自身、
自分のリスク許容度がわかるのに10年くらいかかってしまいました。
と告白されています。
リスク許容度については、
資産の規模が大きくなるまでに少しずつ考えればよい。
これは、
投資の実践において貴重な金言です。
わたし自身、最も勉強になったのは
第4章『運用のツボ』のところです。
インデックス投資を一歩引いたところから分析されているのが印象的でした。
例えば、
なぜインデックス投資でお金が育つのかという理由を、NightWalkerさんは3つ挙げておられます。
一つ目は?
本業の稼ぎに集中できるから
これは灯台下暗し的な、
インデックス投資の隠れた効用だと思います。
投資のビギナーは
投資に「初めて」取り組むため、
投資という行いをとにかく頑張ってしまいがち。
しかし、
人間に与えらえた時間はみな1日24時間で同じなわけです。
インデックス投資は
決して魅力的な高いリターンが約束された投資法でも、煌びやかな投資スタイルでもありません。
ただ、
コスパ、タイパが抜群によいです。
インデックス投資は、これまでお話ししてきたように、
投資のオペレーション自体にはほとんど時間はかかりません。
このため、空いた時間を労働そのものや労働価値を高める時間に回せるのです。
そして、
インデックス投資でお金が育つ理由の3つ目。
複利の力を利用するから
上記を、
NightWalkerさんは、
複利の力を最大限に利用するためには、なるだけ長い期間投資をする必要があります。と解説されています。
つまり、本書が謳う長期投資に戻ってくるわけです。
複利の力は残酷なまでに時間の力。
歳を重ねるごとに老化していきます。
若い人にこそ投資をして欲しいと私が願う最大の理由です。
また、
第6章の『早期リタイアするとき、チェックしたこと』では、
NightWalkerさん自身の経験も踏まえて、
お金と、自由な生き方と、
人生時間の関係について、縦横無尽に『論』を展開されます。
FIRE(経済的自立・早期リタイア)についての記述も詳細です。
わたし自身、
仕事以外に「やりたいこと」「出来ること」を持っておく重要性をひしひしと感じました。
面白いと感じたことを興味のおもむくままに、とことんインプットすること、そもそも、面白いと感じる心が大切なのです。
(この第6章は『生き方指南』のテイストさえ帯びています)
本書は投資の始まりから終わり(出口戦略)まで、ひと通り網羅されているので、新NISAを用いてこれから投資をスタートさせようという人におススメです。
最後に、
NightWalkerさんの金言を。
インデックス投資という選択は、空いた時間の使い方こそが、本当の投資の部分なのです。
深い。。
カテゴリ:インデックス投資全般