新NISAで月20万円相当入金できる人は、特定口座内のファンドを持ち続けてよいかもしれません
2023年10月1日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
投資家が10人いれば、
『新NISA』の活用のしかたも『十色』あります。
もし、私があなたに『質問』する機会があれば、
こんな「問い」を投げかけることでしょう。
「特定口座」へもそれなりに入金することになりそうですか?
もしBのほうに「はい」なら、
「新NISA」はメインの投資口だけど、
「特定口座」も立派にサブの投資口なんだ。
という認識を持ちましょう。
話は急に変わります。
今、あなたの収支状況がすこぶる健全で、
月に20万円は
「新NISA」に【新規の積立】ができるとしましょう。
これだと、
7年半で新NISAの投資枠(1800万円)が埋まります。
あるいは、
【新規の積立】は月5万円くらいだけれど、
手元にまとまった額の預貯金(1400万円程度)があり、
これを新NISAに回せそうという人は、
新NISAへの入金元を、
たとえば、
15万円/月 『まとまった預貯金からの資金』
とふたつに分けて捉え、
拡大つみたて | 資金の種類 | 総額 |
5万円×90ヶ月 | 『新規の積立資金』 | 450万円 |
15万円×90ヶ月 | 『まとまった預貯金からの資金』 | 1350万円 |
というふうに
月20万円の積立投資とすれば、
同じく7年半で、
新NISAの投資枠(1800万円)が埋まります。
※もっと早く新NISAを埋めたければ、
計30万円/月の積立にしても構いません。
あっ、
大事なことを言うのを
忘れていました。
あなたはすでに『特定口座』で
1000万円相当の投資信託を保有しているのです。
※この投資信託は「持ち続けていたいファンド」であることが大前提です。
以上、
上述したような条件を備えているあなたなら、
『新NISA』で月20万円~月30万円程度の積立投資を行っていけばよいと考えます。
あなたが、
Bのケース、新NISAへの入金完了後、
「特定口座」へもそれなりに入金できそうな人なら、
上の例でいえば、
月20万円で、7年半かけて
新NISAの投資枠(1800万円)を埋めたあと、
どのみち
また特定口座に戻って
「積立」を再開することになるためです。
新NISAも重要だけれど、
特定口座も大事です。
特定口座で「積立投資」を長く続けられそうな人ほど、また、特定口座で保有するファンドの「含み益」が膨大な人ほど、
無理に
特定口座内のファンドを売る必要はないでしょう。
何ごともバランスであります。
ちなみに、
新NISAに1800万円入金して、
特定口座にトータルで1500万円入金が出来て、
あなたが65歳(リタイア時)になった時に、
仮に「リスク資産」の評価額が、
特定口座・・ 2600万円
つみたてNISA・・700万円
くらいに育っていれば、
特定口座、つみたてNISA、新NISAの順番に『取り崩し』を行いましょう。
カテゴリ:NISA活用法