リタイアメント・資産の取り崩し

リスク資産を確実にゼロにする、楽天証券の投資信託・定期売却サービス『期間指定コース』とは?

2023年9月1日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

これまで真面目に積立投資してきた人ほど
ファンドを解約してお金を使うことに抵抗感を覚えるものです。

 

そんなあなたの強い味方が、
例えば楽天証券の『投資信託・定期売却サービス』です。

 

上記サービスの中でも
地味であまり目立ちませんが、

三番目のところに「期間指定」(定口売却)サービスがあります。

 

 

サイト上では、

 

③期間指定 最終受取年月を指定

 

最終受取年月を指定し、指定投資信託の保有口数を、
当該年月までの売却回数で等分した口数を
定期的に売却し受取ります。受取額は変動します。

 

と謳っています。

 

 

 

 

 

しくみはとてもシンプル。

リタイア後、
無駄なく計画的にリスク資産を解約 → 思う存分使っていき、→ 最終的にリスク資産を『ゼロ』にする!

という人に向くサービスです。

 

 

仮にあなたが55歳だったとします(2020年1月時点)

すでに楽天証券で
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を3000万円分保有しているとします。

 

自分はこれから30年間(360ヵ月)で
このリスク資産を使い切るんだ!ということで、 2020年→2050年

 

計360回にわたって、
ファンド「解約」→「受取り」を続けることにしました。

 

 

画像元:楽天証券

 

 

この『期間指定サービス』では、
いつでも「同じ口数」だけ解約をしてくれます。

55歳時点(2020年時点)で
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を仮に1600万口分保有しているとすると、

 

1600万口 ÷ 360回 = 約44,444口

 


あなたは毎月、
44,444口ずつ、
当該ファンドを解約してもらいながら、お金を受け取っていくことになるのです。

 

これが『定口売却』です。

受取り金額は変動します。

 

 

ちょっと分かりづらいかもしれませんが、

美味しいお肉で云えば、

 

 

 

あなたはその『お肉』を、毎月きっかり例えば「100グラム」ずつ解約してもらうイメージ。

これが定口売却。

 

投資信託の価格は上がったり下がったり、
ときに暴騰したり暴落したりしますから、

 

同じ口数(44,444口)の売却でも、
ファンドの価格が上がったときは『受取金額』が増え、
ファンドの価格が下がったときは『受取金額』が減ります。

 

 

わたしが画期的だと思うのは『期間指定』の部分です。

 

 

2020年1月から本当にこの売却サービス(仮に30年間の『期間指定』)を利用し始めたとすると、

 

ほんとうに30年後、
2050年の12月が、
最期の「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の売却となり、

あなたのファンド資産はきれいに「ゼロ」になるのです。

(資源をすべて使い切るイメージ!)

 

なぜなら、1600万口(保有口数) ÷ 360回 = 約44,444口 というふうに、あらかじめ期間が決められた「定口売却」だからです。

 

 

 

 

 

楽天証券の「期間指定」(定口売却)サービスは、
『つみたてNISA』でも利用可能ですから、
シンNISAでも利用できるようになるはずです。

資産を増やした後の、計画的な資金の使い方の
大きな味方となってくれる制度だと思います。

 

 

 

カテゴリ:リタイアメント・資産の取り崩し

おすすめの記事