つみたて投資の神髄
2023年7月26日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
たしかに一括投資のほうが
つみたて投資より
効率的な投資の入金の仕方でしょう。
しかし、つみたて投資は
途中で投資を「諦めにくい」、
さまざまな機能を有しています。
積立て投資は「下がるのも嬉しい」要素を取り入れることによって利食いを阻止することに最大の意義がある。
— Shen (@shenmacro) July 23, 2023
はい、そう思います。
つみたて投資という入金スタイルを続けていると、
「粘り強くなる」傾向が強いです。
「下がるのも嬉しい」要素とは、
積み立て対象のファンド価格が下がっても、
同じ掛金で
より多くの『口数』(量)を買えたりするので、
ファンド価格が上がる「嬉しさ」という一方向だけでなく、
ファンド価格が下がる「嬉しさ」?も、
別方向として享受できるということ。
仮に一括投資をしていれば、
そこ(始点)から、
いくら上昇するかという「嬉しさ」はあっても、
すでに投資の実行をしてしまっているため、
ファンド価格が下がると
「残念だなぁ・・」感のみが滲み出ます。
ファンド価格がいくら上がるかという、
一方向のみのベクトルですから、
(つみたて投資と比して)大きくなるのではないでしょうか。
もうひとつ、
つみたて投資で
利食い = 利益確定 しにくい理由があります。
それは、
毎月「投資対象」を買い付けているから。
ココはあなたが実際
積み立てを行っていると想像して欲しいのですが、
つみたて投資は
毎月毎月「投資対象」を買い続けるため、
現在進行形の資産を、
(一括投資より)大きくなるのではないでしょうか。
気持ち的に「売りにくく」なるのです。
他方、
一括投資においては、
「投資対象」を買い付ける行為は
文字通り一括で終わります。
その後は「投資対象の成長」を見守ることになり、
どれだけ資産が増えてくれるかに関心が向かいます。
それはすなわち、
『どれだけ資産が増えたら売るべき?』
『いつ売ろうか?』という
関心につながりやすくなるのではないでしょうか?
『売却したい』(=利確したい)という誘惑が、
(つみたて投資より)より直接的に迫ってくるのです。
例)
投資元本 900万円 ⇒ 1600万円!
利益が700万円だよ。
でも、投資元本って今いくら?
(そんなのあんまり意識しないし。)
毎月積立だから、
投資元本、毎月変わるし。
利益がいくらとかもあんまり見たことない・・ ← 理想的な状態!
NightWalkerさんが何度も仰っています。
「つみたて投資」が基軸になるのは、
投資に回すのが基本になるからだ、と。
まさにその通り。
以下、少々夢見がちな話になるのですが、
贈与のこと、非課税枠のことです。
『暦年贈与』では、
贈る人ともらう人ごとに
年間110万円までの贈与が非課税になりますが、
わたしは贈与の特例を別途作るべきだと思うのです。
いわく、
非課税の限度額を年間550万円までとする、とか。
そうすれば、
贈与されたお金を
「つみたて形式」で、
より多くの掛金で投資に回すことができます。
40万円×12ヵ月×3年 or 4年、5年・・とか、
45万円×12ヵ月×3年 or 4年、5年・・とか。
掛金が1万円でも50万円でも、
定時・定額で継続的にお金を入れ続ければ、それは立派な「つみたて投資」なのです。
カテゴリ:つみたて投資