お金は『所有』するものではなく『利用』するもの?
2023年7月20日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
あのー、そもそも、
お金って、
所有するものなのでしょうか?
何言っているの!
お金の「価値」があるんでしょ。
法律でもきちんと明記されているわよ。
だいたいカンさんも
ネット証券で投資信託とか持っているんでしょ。
あれ、あなたの名義で
ちゃんと『保有口数』が明記されてるじゃない! ← この声の主は誰?
「あっ、はい。」
でも、です。
最近思うのですが、
お金のことで悩んだり迷ったりしてしまうのは、
私たちの、
お金を「所有している」という意識が強すぎるからではないでしょうか?
『資産を持っている。』
その資産が積み上がると
徐々に「執着心」が芽生えます。
お金が特別なモノになり、それを囲っておきたい気持ちが高まって、心の中で『主要な位置』を占めてしまう人もいます。
それ(お金)を失うことが『不安』になります。
本当は自由になりたくて「資産」を持つのに、
「資産」を持つことで逆に不自由になる・・?
また、資産を『所有している』を意識しすぎると、
それをうまく「管理」しないと!
というプレッシャーも付随します。
他者とその量(金額)を比べたり、
他者とその中身(ポートフォリオ)を比べたり、
また、より多くのお金を持つことの『理由』を、ひたすら追い求めてしまう人もいます。
1000万円のみを持っていた頃は、5000万円あれば高次な道が開けるはずだと思い、5000万円に達すると、1億円さえあれば自由が手に入ると信じ、しかし1億円を手にすると、やっぱ3億円はないとこまごました心配・不確定要素に対応し切れないし・・、うん、やはり3億円は必要だろうと、
人はどんどん高み?を目指します。
真面目な人ほど目指します。
○○だから、
□□だから、
「もっとお金を増やさないと!」
と思い始めると、お金を所有すること自体が目的化し、
あなたが今後実現したい事のためではなく、大きなお金を心の扉に飾っておくことそのものが『満足』につながってしまう・・
それはちょっと寂しいですね。
資産を所有する ×
資産を利用する 〇
というイメージで、
クラウド上にデータ(資産)を預けている感覚で、
「それ」を必要なときに、必要なだけ、取り出して利用しましょう。
自分で調理する必要があります。
でも、どこにも「美味しい料理の仕方!」なんて情報は載っていません。
普遍的な正解が「ない」ために、
お金という「材料」は、あなたが亡くなるまでの期限付きです。
ふとした拍子にお金は運ばれ、
その中で用いる(利用する)ものなのです。
そのために「運」「用」は存在します。
カテゴリ:お金の摩訶不思議