変わりたいけれど、変われない? 投資ビギナーはシンNISAをどう捉えるのだろう?
2023年6月5日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
あなたもわたしも、
まだ投資に触れていない、
投資未経験の時がありました。
ふだん忘れがちになりますが・・。
そんな中のひとり、中西さん(仮名)をご紹介しましょう。
あのー、シンNISAっていうんですか。
「やりたいな・・」という気持ちはあるんですが、お金が減るのは耐えられないです。貯金しかやったことがないので(やっぱり)怖いんです。
とても正直に
お気持ちの「吐露」をしていただいて恐縮です。。
(以下は、すでに今年の11月くらいになっているイメージ・・。)
それに、どこもかしこもシン、シン、シンNISA!!って宣伝していて、『こんなに素晴らしい非課税制度はないよ』って言っていて、
みんながそんなに褒めちぎるのって、ちょっと怪しくないですか?
ハイ、お気持ちは重々分かります。
おそらく中西さん(仮名)のような人は、これから続出すると思われます。
逆説すれば、
投資未経験者にとって
『シンNISA』という制度が、
投資につながる最初の「扉」になるであろうことは容易に想像できます。
お金が減るのは耐えられない・・。
怖くて当然だと思います。
「まるで知らない世界」=投資 ですから。
これまで「お金を預ける」= 元本保証 が当たり前、かつ唯一の道だったわけですから・・。
これまで見たこともない
「新たなフィールド」に足を踏み入れることを躊躇します。
でも、上の中西さんの発言を読み取ると、興味がないわけではないのでは?
「変わりたい」けれど、
でも「変わりたくない」?
アンビバレントな気持ちですね。
「変わりたい」の意思表示。
シンNISAを(ほんとうは)試してみたい?
(でも)貯金しかやったことがない
お金が減るのは耐えられない・・。
「変わりたくない」の意思表示
(話はいきなり変わりますが、)
あなたは小学生の頃、
はじめて自宅以外で泊まる経験をしませんでしたか?
親戚のところ?
お友達の家? キャンプ? 臨海学校?
そのときの心境は?
とっても「行きたい」けれど、
でも「心配」。
私たちの暮らしのひとコマひとコマは、
『変化』と『現状維持』の綱引きの連続です。
わたし自身、こう見えて、
「変化」に貪欲とか、そういうことは全然ありません。
現状維持、毎日同じ生活を好むタイプです(^^)
中西さん(仮名)、大事なことは、投資という事象に対する『好奇心』でしょう。
もし好奇心が湧かないなら、シンNISA口座も開かないほうがよいでしょう。
たしかにシンNISAはお得な制度ですが、
それは、中西さんの投資を盛り上げる『舞台装置』に過ぎません。
主人公はあくまで中西さん自身であり、
投資という名の『初期起動』を興すためには、
2.少額で(月1000円程度で)
シンNISA口座で積立投資を始めるのがよいでしょう。
「変化」をあまり大げさに捉え過ぎないことです。
たとえば、
安定資産(債券)の割合が
80%を超えるようなローリスク型の投資信託はお勧めです。
価格のアップダウンは極めてゆるやかになります。
ただし、中西さん。
シンNISAで投資信託という道具を積み立てすれば、中西さんのお金は『一時的に減ります。』
「損」も経験されるわけです。
こと「お金」に関することなので、
決して無理をして投資をすることはありません。
でも、「損」を経験していない投資家は(実のところ)居ないわけで・・。
まあ、物事には向き不向きがありますから、(投資がイヤになったら)縁がなかったと思って(黙って)サヨナラすればよいのです。
例えば、月1000円の積み立て投資で12ヶ月続けても、元本は1.2万円です。
その時、仮に1000円の「損失」が発生したとしても、
実はそれは「損」ではなくて、
投資という『経験』を買うために、お財布から出した代金(1000円)だと思ってください。
カテゴリ:NISA活用法